関学の広い芝生に囲まれたあの風景には、昔からずっと憧れていました。
(もちろん、母校・同志社大学のキャンパスももちろん大好きです!)
今回はその関西学院大学で、ゲスト講師として授業を担当させていただきました。
法学部の「公共政策実践演習」という授業で、担当されているのは、関西テレビの大先輩・難波秀哉さん。
「法学部の授業で、私に何が話せるかな…」と最不安もありましたが、
難波先生から「男女雇用機会均等法についても触れてください」とご依頼がありました。
実はこの法律が施行されたことで、関西テレビでも女性アナウンサー採用の門戸が開かれ、私も入社することができたのです。
そのことも含め、取材を通して関わってきた社会問題についてお話しすることにしました。
授業ではまず、学生のみなさんに
「雇用機会均等法」「児童虐待」「DV(ドメスティック・バイオレンス)」という言葉を知っているか尋ねてみました。
すると、20名ほどの学生全員が、それらの言葉を知っていて、しかも内容までしっかり理解していて…
正直、驚きとともに、胸が熱くなりました。
本当に感慨深かったです。
私が学生だった頃は、どれもまだ一般的には知られていなかった言葉です。
時代の流れの中で、社会は少しずつ、確実に変わってきているのだと、しみじみ感じました。
まだ社会に十分浸透していなかった頃に取材した、児童虐待やDVについてもお話しました。
児童虐待は1987年当時は、「鬼母子どもをせっかん死」とニュースの見出しになるような時代でした。それを、親も含めて救うというスローガンで報道キャンペーンをし、私はそのリポーターとして取材に携わりました。そして、児童虐待防止協会の設立につながります。
DVに関しては、私自身が提案したことから取材が実現しました。1997年当時は、家庭の中の暴力は「夫婦喧嘩」と見なされ、警察も動くことはありませんでした。その実態をテレビの報道で伝えるのは、とても高いハードルでした。しかし、被害を受けた女性たちが勇気を持って取材に応じてくださったことで、
長期にわたるDV防止キャンペーンの報道につながったのです。そして、取材で出会った様々な分野の専門家が日本DV防止情報センターを設立。DV防止法の必要性をさまざまな視点から報道し続けました。
ようやく2001年、DV防止法が施行されるに至ったのです。
私たちの暮らしをより良くするために、法律や制度をつくってほしいです。
でもそれは、政治家や専門家だけのものではありません。私たち、生活者一人ひとりの声が社会は少しずつ動いていくのだと思っています。
そのためには、やはり伝えることは大切です。
社会を変えていくタネは、私たち一人ひとりの中にあるのです。
1人の人生の時間軸で見ると、法律も社会の意識もなかなか変わらず、
もどかしさを感じることもあります。
それでも、長い目で見れば、社会は確かに前に進んでいる。
少しずつでも「良いほうへ」と向かっていくことを、心から願っています。
誰もが安心して、心地よく生きられる社会へ。
そんな願いを込めてお話ししたことが、学生の皆さんに少しでも届いていたなら、何より嬉しいです。
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