「ありがとう」に心がゆるむ

病院での 待合室で長く過ごしていると、

さまざな人間模様を見ることがあります。


先週、近くから聞こえてきたご家族の会話が、

なんともあたたかくて―― 

思わず、胸がじーんとしました。


車椅子に座ったご高齢のお父さまに、

息子さんご夫婦が付き添っておられました。


診察までの待ち時間がながくて、 

お互いを気遣う会話、、、

「ありがとうな」

「大丈夫やで、ごはん食べておいで」 

「ドドールあるから、あとでコーヒー飲みに行くわ。あそこの食べ物も美味しいで」


「トイレ行きたなったら誰か呼ぶから

心配せんでもええで。」


お父さまが何度も

「ありがとう」「大丈夫やで」と口にされていたんです。

おだやかで、優しい時間が、そこに流れていて。


病院って、どちらかというと空気が重くなりがちな場所。 

無口な家族、険しい表情、沈黙の時間…そんなシーンも少なくありません。


だからこそ、こんなふうに「ありがとう」や「大丈夫や」という言葉が 自然に行き交う空気に、心がふっとあたたまりました。


治療や介護が長く続くと、家族の関係も変化します。 

ときには疲れたり、すれ違ったりもする。


 それでもなお、言葉にして気持ちを伝えることって、 こんなにも人の心を動かすのだと、あらためて思いました。


「ありがとう」って、やっぱり魔法の言葉ですね。