愛媛県松山市のパーソナルカラーリスト、Aprire(アプリーレ)の榊原幸子です。
今日はJR四国バスに乗って、初めての久万高原町へお仕事に行って来ました。
昨日の段階では雪の予報が出ていたそうです。
今朝の道路状況が心配されましたが、朝の雪が雨に変わったと連絡を頂き、無事に向かうことが出来ました。
役場に到着しご案内いただいたのは更に車で30分ほど走った、柳谷支所さんです。
認知症の方及びそのご家族、また民生委員やボランティアの方々に向けた
「カラーで元気に!!」という内容のセミナーをさせていただきました。
認知症の方もそれなりにストレスを抱えていらっしゃると伺いました。
数日前に会った良く知る人が、翌日にはどなただったかと。
自分の記憶が遠退きとどまらないことをご本人は良くご存知で、相手の方に申し訳ないと恐縮している御年94のおじいちゃまが印象的でした。
そんなことないからね。
今日は、今を楽しめたらそれでいいんだよ。
今回のお話を下さった保健師のIさん、看護婦さんと一緒になって、声を掛け合いながら対応させて頂きました。
初の試みで行ったのは「色カルタ」というものです。
写真のように、ただ色のついたカードを並べます。
そして、質問を書いたカードからピックアップして、参加の皆さんに質問を投げかけます。
好きな色は?などとお話をして、色カルタに慣れてきた頃投げかけた質問は
「お母さんの色ってどんな色?」です。
黄緑を選ぶ人もいれば、紫を選ぶ人も。
その中で赤を選んだおばあちゃまが、次から次へと想い出が蘇りイキイキと語り出します。
働き者でとても優しい大好きだったお母さんの想い出が溢れかえります。
「会いたい」と行った一言に私はグッときてしまい、思わず涙をこぼしていました。
後から保健師さんと「ご高齢でもちゃんとお母さんのこと思い出すのね。それにはすごくびっくりした!」と。大抵は少女の頃だったと思います。
笑顔も笑いも起こって、少しずつリラックスしていきます。
94歳のおじいちゃま。
ピンクの上着を借りて着て、ちょーごきげん♪
自分は緑が好きだけど、歳をとったらこんな明るい色を着たほうがいいよ!と、おばあちゃまたちに聞かせてくれました

歩行器でやって来たのに、この時は背中もシャンと伸びてカッコイイ


その後、どこからともなく続々と参加者がやってきて賑やかに♪
おばあちゃまたちには口紅を付けて差し上げました。
ピンクのドレープも当てると、照れくさそうに「よう着ん」とおっしゃる方も。おじいちゃまには大好評だったのですよ
口紅を塗る、という行為も認知に非常に効果的だと思います。
きれいになりたい、女性らしくいたい、そんな想いは忘れたかのようですが必ず奥底にあるのです。
事実、口紅を塗って鏡を見てもらうと、お顔も紅潮し笑顔が輝いていました。
にこにこと笑顔が広がっていきました。
他にもプリントには用意していたのですが、それはお持ち帰りいただいて、この「色カルタ」という誰にでも簡単に出来るレクリエーションをしただけで、コミュニケーションが取れ、少しでもストレスが軽減されたと思います。
私も以前、色彩教室で行っていたのと発想は同じ。
それぞれの想い出の大切さ、感じ方が人それぞれでみんなで共有出来ること。
そのようなことを通して、もっと人に会いたくなったり、おしゃべりしたくなったり。
閉じこもりがちな日が多いのなら、集会所でもどこでも、集まる習慣も作って簡単なレクリエーションを楽しんで頂きたいと思いました。
自分を認めてくれる人がいる、気にして褒めてくれる人がいる。
どんなに勇気になるでしょう。毎日が楽しくなるでしょう。
認知症を患っていても、同じ人同士で変わりありませんね。
血の通った会話が、きっと何よりの楽しみではないかと思いました。
うっすらと雪に覆われていた久万の町。
降り続く雨でだいぶ雪は溶けていました。
昨日は雲の上を飛び、今日は霧の中を走って深い森の中へ。
心と心があたたかく触れ合った、素晴らしい経験をさせて頂き感謝の気持ちでいっぱいです
この様な交流を取り入れながら、少しでもストレスを減らし笑顔で毎日を送ってくださることをお祈りしています
お世話になったすべての皆様にお礼申し上げます。

