わたしは自分よりうんと年上のエレガントな女性が大好き
この方とか....
マダムのご主人に一度、
わたしはマダムに憧れ続けてるって言ったら
彼はわたしの目をじっと見た後にくっすっと笑ってわたしの耳元でこうコッソリ囁いた
Snap! (全く同じ!)
二人で目を合わせて笑ったんだけど....
あの時に彼は本音の本音を言ったんだと思う
長年一緒にいる女性に憧れ続ける
これってオンナに生まれたらオンナ冥利に尽きるんじゃないかな...
まあそれぐらいこのマダムの人間性がチャーミングというお話しね
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土曜日はバレエのスタジオに行く前に10歳年下のバレリーナとお茶したの
その時にふっと思って....
同じスタジオの年上マダムをお誘いしてみた
きっと元、プロのバレリーナでしょうねという身惚れてしまう美しい立ち居振る舞いのマダムなの
何故かこのマダム
白鳥の湖に迷い込んだ毛を抜かれた北京ダックの様なわたしを何かと気遣ってくれて優しく接して下さる
もう、へっぽこ、へなちゃこなわたしに時々
あなた、すっごく上達してるわ
絶対に諦めちゃダメよ
背筋ピンっと伸ばして綺麗に笑うのよ!
と言いながら手をぎゅっと握ってくださったりする....
そしてそんな彼女からはびっくりするほど、良い香りがする
惚れちゃうわよね
ちなみにマダム、60代で再婚なさったそうで....
こんな女性に出会ったら運命狂っちゃう
そんな風に感じさせる女性なの
わたしと若いバレリーナがきゃっきゃっとお喋りして盛り上がってるカフェに遅れてマダムは登場した
クリスマス前のロンドンど真ん中の賑やかなカフェで
マダムが入ってきた瞬間
大袈裟ではなく一瞬その場が静まりかえった
映画ドクトルジバゴの様な毛皮のお帽子
バーバリーの細身のロングコート
足元はピッカピカのヒールの高いブーツ
彼女が満面の笑顔でわたし達の方に歩いてくる
もうそのお姿からして映画のシーンの様
だいたいこのドクトルジバゴ帽子を日常使いで嫌味なく被れる女性なんて滅多に出会えないじゃない!
ちなみにお風呂入る時以外、ずっとヒール生活ですって!
年下のバレリーナがわたしにこそっと囁く
わたしとマダム年齢差は30歳
でもさどー考えてもオンナとしてわたしは完敗してるわ....
あはは 確かに完敗 大負けしてるわよ![]()
意外にも話し始めるとユーモアのセンス抜群で
全く気取りがない所がマダムの魅力のひとつでもある
これも思いやりのマナーなのよね
相手に気を遣わせないというのも....
わたし、こそっと聞いてみた
どうしてこんなにエレガントなんですか?って
お答えはこの一言
全ては意識です
わたしがわたしの美学を体現する
それを全身全霊でやっている
それだけのこと
お嬢さんがいらっしゃるんですって
お嬢さんには何もお説教めいたことは一切言わない
ただ彼女に黙って自分の後ろ姿を見せる
それだけ
わたしの最後の仕事は
わたしがわたしの美学を全うして、
あの世に行くのを彼女にきちんと見せてあげること
そう言ってエレガントに笑う彼女のお顔をわたしはマジマジと5秒ぐらいは見つめてしまったわよ
はい
このお言葉だけで
パキッっと背筋がまっすぐ伸びますな
幸子
あなたは花があるんだからもっともっと華やかにしなさい!
そうマダムに葉っぱをかけられました
はひー
恐れ入ります
我が家のお庭 初雪


