We are all in gutters but some of us are looking at stars.
人間は皆、掃き溜めに生きている...それでも少なくともその中の誰かは星を見ている(ワイルド 意訳は私)
30代の頃、オスカーワイルドに熱中して彼の本ばかり読んでいた時期がある。
イギリスに暮らせなくなり、投獄後にパリの安ホテルに落ちぶれ、2度と文章も書けず野たれ死んだ...生まれた時代が早過ぎた天才の最後を考えると胸がぎゅっと苦しくなる。
現在パリにいる。セーヌ川のほとりの友人が借りていたアパルトマンに泊まっているのだが...ここから歩いて数分の場所にオスカーワイルドが最後を遂げた場所がある。当然、ここのホテルのとっても小さなバーにワタクシは入り浸っている。
私がオスカーワイルドの大ファンだと、ホテルの人にこっそりと囁くと本当に色々な事を教えてくれる...
ここのホテルに転がり込んだのは、ホテルのオーナーとオスカーが友人だったから...
ホテルの上階にオスカーワイルドスイートという部屋があるけど...彼はそこで暮らしてた訳じゃないのよ
身体もぼろぼろ、精神状態も非常に悪くパリには死にに来た様なもの
場末のホテル代も払えず、ホテルの一階部分にベッドを置いていたのよ...
だって...ここのオーナー以外 誰もオスカーと関わろうとする人なんていなかったの
当時のパリでは...
御葬式だって本当にひっそりと数人しかいなかったらしいわよ
本当に現代に生まれていたらどんなに活躍出来たのだろうね...なんて考えたら涙がでちゃって...
ホテルの人がどんどんお水やシャンパンを継ぎ足してくれる...
なんだかワタクシ...びっくりするぐらいここのバーで素晴らしいサービスを受けていて、グラスが空になるとシャンパンが注がれる
でも全然酔っ払わないのよね
フランス語で書かれた手紙をワタクシの子供時代からの友人でフランス語が日本語より上手な人が翻訳してくれる
どん底で書かれただろう絶望的なお手紙なのに...
とっても美しい夢見るような文章で希望の光がある
とっても柔らかな筆跡
彼の心は柔らかなままだったんだなあ..と思ったらまたまた涙 ホテルの人がマダム〜水のんで!ってお水運んでくれる 何やってんだか...大バカ者
ここのホテル、ダイニングが現在開いてないので
食事は外に出たけどそれ以外はここで音楽を聴いてお友達やホテルの人とオスカーワイルドの話をして...
3日間が過ぎちゃった.,,
美術館も街も殆ど歩いてないけど..
とっても幸せな三日間だったわよ
これからマレまで散歩してくるわ


