★かつての公共事業の邸宅は名物住職のお寺に★
場所・ 新潟県阿賀野市保田506
電話・ 0250-68-2434
竣工・ 大正15年~昭和10年(1926~1936)
構造・ 木造平屋建て 桃山様式
料金・ 300円 9~16時 *当時の情報
最終訪問・ 2007.05 G・W
*本・新潟日報社「越後豪農巡り」掲載
新潟県の下越地方、新潟市から阿賀野川沿いに1時間ほど福島県側に行くと阿賀野市です![]()
阿賀野市には五頭温泉郷があり、250円で入れる地元人気の共同湯もあり、温泉と一緒に楽しめる穴場観光地はここです![]()
スイーツ好きの方には、全国にも出荷されている「安田ヨーグルト」のお店があります![]()
野鳥観察好きの方には、冬になると瓢湖という湖に約6000羽の白鳥が集まります![]()
焼き物好きの方には、安田瓦から発展した器などの工房があります![]()
ランチの出来るワッフルCAFEも 地元でも大人気![]()
そんな魅力の多い阿賀野市にある斎藤家は、寛永元年に米沢から現在の安田に移住して来ました![]()
明治初期には所有する田畑は安田から福島潟周辺(新潟市北区)、白根郷(新潟市南区)にまで広がり、約1226町歩にも及んだと言われます![]()
「孝順寺」 外観 池との組み合わせが最高

重厚な屋根の瓦はもちろん安田瓦![]()
また凶作の際には窮民救済に貢献したり、新田開発にも力を注ぎました![]()
大正から昭和にかけて当時の安田村も未曾有の不景気の波に洗われ、村民は困窮していました![]()
斎藤邸の建築工事は当時の村民を対象にした不況対策(公共事業)ともいえるもので、これに従事したのはほとんど農民でした![]()
「孝順寺」 庭園側からの主屋 池に映って美しい

総敷地7000坪(当時)の敷地に350坪の邸宅は、大正15年から約10年の歳月をかけて建てられました![]()
地元・安田の職人たちが厳選された銘木奇木をふんだんに使い、壁、障子、瓦に至るまで神経を行き届かせた見事な建築美の館![]()
総柾無節材、柱は四方柾を多用し、桃山様式の格天井や欄間、特に紫檀、黒檀、鉄刀木などを多用した床の間など、部材と技量の融和には目を見張るものがあります![]()
「孝順寺」 外観はまるで老舗温泉旅館![]()

こんな宿があれば泊まりたいが現在は寺院
五頭山を借景とした池泉式の庭園は水蓮の浮かぶ池を中心に巨石や松、石灯篭を配した純日本式の素晴らしい名園です![]()
現在、本館は孝順寺の所有になり寺院となっています![]()
このお寺は越後七不思議のひとつ、年に3度実がなるという伝説「保田の三度栗」のある親鸞聖人ゆかりの寺としても有名で県外からもバスツアーで訪れる団体があります![]()
*
豪農の館がお寺になっているなんて初めてだ![]()
今回はお寺なので場所がわからなくて(当時はカーナビなし)迷ってしまいました![]()
閉館まであと30分というところでどうにかたどり着けました![]()
「孝順寺」 回廊 池に囲まれ浮かんでいるよう

玄関を入り呼び鈴を鳴らすと、しばらくして住職が出てきました![]()
拝観料を払うと「なんでここを知ったの
」「どこから来たの
」など質問攻め![]()
新潟市の図書館で借りた「新潟県の豪農」という本で知ったので「豪農の本で知りました」と言いました![]()
「新潟市から来た」というと、最近新潟市は大合併して区ができたので「○区」と言ってもよくわからない感じでした![]()
「孝順寺」 庭園を見渡せる回廊

まずは住職の説法とこの館の説明をするというので、ついて行くと若者(当時20代)が珍しいのか、私の服装について「そのコーディネートは1つの店でそろえるのか、それとも自分であちこちのものを組み合わせるのか」と関係ない質問![]()
一応「自分であちこちのものを組み合わせます(スタイリスト希望でした)」と答えたら、センスを褒めて下さいました![]()
「孝順寺」 華頭窓

本堂で住職の説法を聞くとここは浄土真宗寺なのだそう![]()
住職は16時きっかりに終わらせたいので(通夜の用事でもあったのか)早口でした![]()
説明の後、「私の家も浄土真宗なんですよ」と言ったら
「その年で自分の家の宗派がわかるなんてすごいね」と言うので
「いや、自分の部屋に仏壇があるので・・・」というと
「だから良い子に育ったんだな」と言って下さいました![]()
私は良い子かどうかは別として、この住職さんは個性的で、話好きの方ですが、優しい方だと思いました![]()
普段は、あまりお寺の方と話す機会はないので、とても楽しかったです![]()
面白い住職の方だったので、印象に残りました![]()
多分、今もお元気だと思うので、見学がてら、ぜひお話に行ってみて下さい![]()
「孝順寺」 桃山様式の折り上げ格天井

老舗温泉旅館のような邸宅は寺院になっても優雅
寺内は優雅な桃山様式でまとめられています![]()
なので格天井や華頭窓など、贅を尽くした造りになっています![]()
これを普通の農民がどうやって建てた(土運びとか簡単な作業のみだと思う、肝心なところは職人さん)のだろう
と思いました![]()
窓からの池と庭園の眺めは、とても優雅で美しいです![]()
庭園へ出ようとしたら、住職が「蛇も出るからね」と言います![]()
池は一周しましたが、どうにか蛇は出なくて済みました![]()
「孝順寺」 庭園 昭和初期 池は一周できる

池泉式の美しい優雅な庭園 池には阿賀野市名物・鯉
我々が帰ろうとしたら、岩手からという団体客が来てしまいました![]()
住職はもう、袈裟に着替えた後でした![]()
どうやら今日はまだ忙しそう(G・W中日)で大変そうでした![]()
今回は時間がなかったので、今度はもっと余裕を持ってゆっくりと説法を聞きに来ようと思いました![]()
豪農・邸宅・寺院好きの方にもオススメです(^^♪
- 越後豪農めぐり/新潟日報事業所

- ¥1,260
- Amazon.co.jp
- 街道をゆく (9) (朝日文芸文庫)/朝日新聞社

- ¥562
- Amazon.co.jp

