旅籠 「本陣・大黒屋」 宿泊編 食事処の1階 上段の間
書院

 

170年現役の中山道の本陣に泊まる

場所・ 岐阜県瑞浪市日吉町7905-1

電話・ 0572-69-2518(連絡は平日は18時以降に)

創業・ 江戸後期(1843年)以前設置「尾州家定宿本陣」

竣工・ 江戸後期(1854年再建)

構造・ 木造2階建て(本陣造り)和6室 17名 

風呂・ 貸切 内湯1(シャワー、カラン、シャンプー類あり)

料金・ 2食付き 9450円くらいから(座敷部屋はTVなし) *当時の御値段

最終宿泊・ 2012.03

*国・登録有形文化財

ここからは実際に訪れたときのレポートです。

まだ肌寒い3月の大雨の日、夕方に宿へ向かったのですが、ただでさえ天候が悪く霧が発生するような幻想的な風景の中、カーブの多い細い山道を進みます雨
 

山の下の国道から外れ、森の中の道中には精神病院かと思われる閉鎖的な病院が突如現れました病院
そこも過ぎてさらに舗装された山道を進むと「細久手(ほそくて)宿」が開けます家

 

一瞬、タイムトリップしてしまったかと思うほど昔のままの宿クラッカー
昔の人も同じこの山道を辿り、旅をしたかと思うと感慨深いものです得意げ

 

「大黒屋」 1階 玄関から上段の間を見る 1854年築
黒部屋5
奥の障子の向こうはWC、風呂、裏口へ 書院造り


宿へ着くとご主人が迎えてくれ「本当に古い宿ですが大丈夫ですかはてなマークびっくりして帰ってしまわれる方もおりますので」と聞かれましたが、こちらはそれを求めて来ているのです(特異な客!?
 

古いほど「つげ宿」をゲットした気分になり「つげーーーー」とテンションの上がってしまう私はなんなのでしょうかあせる
そしてこんな辺鄙な旅に文句も言わず、楽しんでついてきてくれる旦那に感謝ですラブラブ!

 

この宿は私たちが今まで泊まった中でも一番築年の古い宿ですアップ
主人夫婦は優しそうな方で安心しますべーっだ!

 

「大黒屋」 2階 客室 当時のままの壁紙 1854年築
黒部屋
居間側の奥の部屋 床の間 かつては殿様が宿泊


2階の客室へ案内されると、昔のままの部屋で2人で2間の16畳分を使えるのですが、TVはありませんテレビ
せっかく岐阜にきたのだから、CBCTVや名TVなど地方限定のTVを見てみたかったのですが、残念でした(歴史の宿なんだから)汗

 

旦那はよくいろんな県(東日本中心)に仕事で宿泊していますが、そのときにその地方限定のTVを見ることも楽しみにしているので残念そうでしたガーン
 

仕事では岐阜県は北部の飛騨市にしか来ないので、チャンスだったのにあせる
部屋に着くとさっそく女将さんが来て、ウエルカムスイーツのケーキと抹茶を出してくれましたお茶

 

「大黒屋」 2階 客室に出してくれる 手作りスイーツ
スイーツ


夕飯の前に風呂に入ったのですが、これがとても寒い((((;゚Д゚))))
2人でいっぱいくらいの家庭風呂を貸切にして入ります温泉
風呂は昭和中期のタイル風呂で浴槽が2つあり、先客が入った跡がありましたあせる

 

「大黒屋」 夕食 先付け 鯉の甘煮 きんかんなど
黒夕2
昔の料理みたいで不思議なメニュー 2食 9450円当時

 

夕食は1階の書院で取ります音譜
昔の料理を再現したような料理で不思議な料理ですが、鯉の煮付けや岩魚の塩焼きなど山中の宿の定番も出ますうお座

 

一度に出てくるのではなく、頃合を見計らって順番に出てきます目
味噌汁が「赤だし」ではなかったので女将さんに聞いたら「ここは東と西の中間なので普通の味噌汁と、どちらも飲みますよ」とのことでした耳

 

私達の他には男性が一人、街道歩きの趣味で泊まったという方がいました走る人
世の中色々な趣味の方がいらっしいますが、1人で街道歩きとは凄い方がいるなあ。。と思いました(歩きはしませんがRTC、あんたもね)あせる

 

「大黒屋」 夕食 一部 この他に天ぷら、ご飯、味噌汁他
黒夕
山の定番・イワナの塩焼き 自家浸けたくあん


食後にご主人がこの宿の建物や歴史の説明をしてくれましたパー
宿の説明の写真入の紙をコピーしたものを渡してくれ、熱心に説明して下さいました音譜

 

私たちが明日、洋館の聖地「明治村」に行くと言ったら女将さんが「中日新聞」に載った明治村の記事を渡してくれました本
 

こちらはやはり中日新聞なのですかはてなマーク」と聞くと「これはたまたま中日だけど他にも読みます」とのことです耳
やはり日本の真ん中、どちらの文化も受け入れる地域なのだと思いましたひらめき電球

 

「大黒屋」 2階 寝室の床の間 1854年築
黒部屋2

当時のままの壁や天井のシミが怖くて電気消せずガーン


夜はTVもないので21時くらいには寝てしまいましたぐぅぐぅ
建物が昔のままなので、音もそのまま筒抜けのため他の方の迷惑にならないように早く寝なければなりませんあせる
しかし私はあまり眠ることができませんでした汗

 

怖いので電気も付けたままでしたひらめき電球
旦那はそれにも構わずどこでも寝れる技があるため、しっかり寝ていましたぐぅぐぅ
ドライバーだから寝てもらわないと困るのでこれは感謝ですラブラブ


「大黒屋」 2階 朝の裏側の様子 右が部屋
黒部屋9
ここから裏口につながりいざというときに殿様が逃げる


翌朝も朝食は1階の部屋で7時に出してもらいました時計
この内容もまた不思議な昔の料理っぽくて面白かったです音譜
煮物などは定番で味噌汁は気を使ってくれたのか、赤だしの美味しい味噌汁でしたラブラブ
人生で初めての赤だしだったかもしれませんひらめき電球

 

「大黒屋」 朝食 煮ものなど不思議な昔風の料理 
黒朝
ここにご飯と赤だしの味噌汁 味は美味しい


帰りは前日見かけなかった90歳の大女将が出てきて昔の話や、私たちが新潟から来たというと自分も新潟へ旅行に行ったことがある話などしてくれ、昔のこの宿の出来事を書いた自作の文章を渡してくれましたパー
3年が経過した現在、今も元気でいらっしゃるでしょうかはてなマーク

 

「大黒屋」 資料 HPのものともらった資料
記事
下の2枚が90歳の大女将さんが書いたもの


そうしている間にも宿の前の狭い道をスポーツカーがもの凄いスピードで駆け抜けて行きます車
見通しも悪くけっこう危ないですえっ
これはどういうことかと聞くと、この近くにサーキット場があるとのことですフラッグ

 

だから昨日の夜中も峠攻めの車で車のエンジン音がうるさかったのですDASH!
現代の車社会と江戸時代の宿が1つの山の中に共存している面白い対比ですが、迷惑ですねプンプン

 

「中日新聞」 女将さんにもらった愛知県犬山市の記事
犬
この日はこの後に「明治村」に行き、新潟へ帰りました


最後は宿の玄関で記念写真を撮ってもらい、大女将とご主人夫婦の3人で送り出してくれましたパー
つげ宿」の良さとは、こういう温かい対応にもありますラブラブ

ここは当時のままの本陣の建物に泊まれる、全国でも貴重な宿だと思いますグッド!

歴史、木造旅館、街道歩き好きの方にオススメです(^^♪


*「つげ宿」とありますが実際につげ義春先生の作品に登場する宿ではありません。
あくまで私の中でのイメージです。


 

 

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