「どうせ私は悪者だよ」とその男は言いました。
「今じゃペテン師あつかいだ。」
「だけど、杖を売ろうとしたときは、この杖でよろこんでくれる人がいる、って
そう思ってたんだ。」
白い魔法使いは、うなずきながら聞きました。
男は話しつづけました。

「母さんだって、私のことを褒めてくれたんだよ。杖が評判になったとき、
あの母さんが、さ、、、。」
男はうつむいてしまいました。そして、言いました。
「そして、お金をいっぱい稼いで、、、私のことをずっと認めてくれなかった父さんも
見返してやろうと思ったんだ。」

白い魔法使いは、「お父さんも。」と言ってうなずきました。

男は、「マリーのバカが、、、。素直さだけがとりえなのに、私の言うことを聞かないなんて。」
と、歯ぎしりしました。
白い魔法使いは、ほほえみながら、
「あなたは、杖がなくてもよかったことを、これから、知るんですよ。」と言いました。

(白いヤギ 笑)

男が顔を上げると、魔法使いは消え、男は故郷の家にいました。

温かな灯りがともり、シチューの香りが漂っています。
お母さんは、にっこり笑って、
「さあ、お食べ。お前の大好物の、きのこのシチューだよ。」と言いました。

お父さんが近づいてきて、男の肩をたたきました。
「俺がとってきたきのこだぞ。とつぜん、母さんが、お前が帰って来るって言うから。不思議だな。森の秘密の場所に採りにいったんだ。そろそろ、お前にも教えてやるかな。
俺も、もう歳だから。」と、笑いました。

男はうつむいて、涙をかくしながら、
あたたかい、あたたかいシチューを口に運びました。
きのこの香りが、胸の中に、いっぱいに、ひろがりました。


(ヒプノセラピー、現代催眠には、

メタファーといって

物語を書くこと、たとえ話を聞くことによる

癒しの手法があります。




これは、わたしの書いた、自分の記憶への、

癒しの物語です。




関係のないように感じる方にも

魂の癒しが起こることがあります^ ^




ときおり、それを載せていきますね。)







りょん。