まさか息子の
「捜索願」を出す日がくるとは・・。
保育園おやすみの、土曜日の午後。
補助なし自転車の練習をする。
母は、家の前の道路に座り込む。
安全確認をしながら、3人を見守る。
午前中、3人連れて
自転車屋さんで、ペダルを外してもらった。
ペダルなし自転車を、
両足でキックして、進ませている。
3男そらが、飽きる
。
「僕はおうちで
お母さんと一緒のファミリーコンサートを見ているね」
と家に戻る。
15分後
3男そらの様子を見に家に戻る。
家の中は、もぬけの殻だ。
見終わった
ビデオの形跡はある。
大きな声で呼びかけても、返事がない
。
「そらー!どこ?そら、返事してー!」
焦る
。
トイレの中に頭を突っ込んで
溺れた?
お風呂のお湯は入ってないから
溺れないか。
ベランダから落ちて死んだ?
我が家は1階![]()
ありとあらゆる扉を開けて探す。
冷蔵庫の中まで開けて、
「そらっ!」
と声をかける。
誘拐か・・・。
玄関に、靴が残されている。
もう涙が出てきそうだ。
泣いている暇はない。
外か・・。
外に出ちゃったんだ。
車にひかれていたりして・・。
外に出る瞬間に残りの二人を思い出し
そういえば、二人は大丈夫か?
と慌てて靴を履き、確認。
二人は無事だ。
楽しそうに補助なし自転車を乗っている。
そらを探すために
この二人をとにかく安全な場所にあずけなくては。
心配で気が狂いそうになる頭を働かせる。
幸いなことに保育園がすぐそばにある。
行方不明のそらが、
この瞬間にも車にひかれているのではないか。
不安になりながらも、
二人の手を取り保育園に駆け込む。
園長先生に事情を説明すると、すぐに
「お母さん、この二人は大丈夫だから、
交番に行きなさい。すぐに!」
と、アドバイスをもらう。
感謝と不安で、
泣きたくなる気持ちを抑えて、
走って交番へ。
保育園に預けられる二人も
私の異変に気が付き、
おとなしく手を振り私を送り出す。
とにかく、交番だ。
と走りこむ。
つづく

