連絡先を聞けばよかったと大後悔した列車の中での出会い | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

 

 

先日、お修理したいものがあり

ニュージャージーまで行ってきました。

 

 

 

 

 

8月日曜日朝のミッドタウン
道にゴミは落ちているし
シャッターには落書きはあるし
キャノピーは鳩のフンだらけ。
これがニューヨークの現実です。

 

 

 

 

ブルーミングデールスの前
タクシーを拾おうとしている旅行者
道はスカスカでなかなか捕まらないようです。
 
 
 

ニューヨークでもマディソン街の本店で

お修理はしていただけるのですが

一度他のものを出して、

なかなかご連絡いただけないと思ったら

なんと半年以上忘れられていたことがありました。

 

 

大切なもののお修理なので

もうそんな目に遭うのは嫌だと思い

少し遠いけれど、2年前から通っている

信頼のおけるニュージャージー店の

担当さんを通して

お修理していただこうと判断したのです。

 

いつもなら車を運転して行くのですが

今回は午前中に用事があり

朝早く出発することができません。

 

ということは帰りの時間が

ラッシュアワーにかかります。

 

 

マンハッタンへのリンカーントンネルに入る際

激混みとなり、下手をすると

大渋滞に巻き込まれることになります。

 

 

それで今回はペンステーション発の

ニュージャージートランジットという

列車で行くことにしました。

 

 

行き先はショートヒル。

そこからはウーバーのつもりでした。

 

 

大きな駅ではなくすべての列車が

停まるわけではありません。

一本乗り遅れると次は40分後。

乗り遅れないように注意し、

なんとかその電車に乗り込みました。

 

 

ぴったり時刻に発車。

 

 

ここは日本ではありません。

遅れて当たり前のアメリカの列車が

時間通りに発車するなんて奇跡に近い。笑

 

大感激です。

 

 

しかし感激したのも束の間。

途中の駅で止まってしまいました。

 

 

でも、乗っている人たちは

慣れた様子で騒ぐ人はいません。

 

きっと5分もすれば動き出すのだろう。

そう思い直し大人しく待っていました。

 

 

何度かアナウンスがあり

「前の列車がつまっており

動き出すのを待っています。

ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

と同じことを繰り返します。

 

しかし、30分経っても動く様子はなく

流石に心配になってきました。

 

さらに10分経過。

 

ああ、もう限界だ。

 

この駅からUberに乗って

ショートヒルのモールまで

どのぐらい時間はかかるのだろう。

 

サクッと調べてみたら19分で行けるようです。

 

 

もう充分待ったと判断し列車を下りて

駅からウーバーで行くことにしました。

 

 

すると、同じように

躊躇しながらもわたしに続いて

下りてくる人がいました。

 

 

目があったので軽く会釈をすると

「もしかしてショートヒルに行くの?」

と、その人が話しかけてきました。

 

 

「はい」

と答えると、わたしもよ、と彼女。

 

「あなたこれからどうするの?』

と聞くと、

「ウーバーで帰るわ」

と、彼女。

家は駅のそばなのだそう。

 

感じの良い人だったので思い切って

「わたしはモールに行くのだけど

よかったらウーバーシェアしませんか?」

と、提案してみました。

 

 

「いいわよ」

と、即決。

 

彼女のアカウントでウーバーを呼び

わたしが半分をキャッシュで払い

彼女の家経由でモールまで

行くことにしました。

 

 

ウーバーが到着するまでに

なんと15分かかりました。

 

 

その間も列車が動く気配はなく

その時点でかなり大勢の人が

列車から下りてきていて、

ウーバーを呼んでいました。

 

 

さて、ウーバーの到着を待っている間、

わたしの苦手なスモールトークの時間です。

 

 

けれど、わたしには珍しいことですが、

彼女とは何故か話が弾みます。

 

 

似た年齢の子供がいること、

22年前までは彼女も

アッパーイーストに住んでおり、

わたしは逆にショートヒルの隣町に

22年前まで家があったことなどで

会話には困りませんでした。

 

 

さらに彼女の英語はクリアで

とても理解しやすいのです。

弁護士さんで、近々タイに出張に行くそう。

 

きっと英語が第二外国語のクライアントが多く

わかりやすい英語を話すことに

慣れているのでしょう。

 

タイで思い出したのはドラマの「ホワイトロータス」です。

「見た?」

と聞くと、見たわよ、面白かったと彼女。

 

さらに、ショートヒルのママ友と

定期的に麻雀をしているそうなので、

最後に麻雀のシーンがある

「クレージーリッチは見た?」

と、聞くとそれも見ていて、面白かったと。

 

 

わたしの父は麻雀が

めちゃくちゃ強かった話や

彼女の友人が持っている

麻雀のセットが中国のアンティックで

素晴らしい話などで

とめどなく話が進みます。

 

 

こんな感じでずっと話が途切れず

あっという間にショートヒルの

センスのいい住宅街にある彼女の家に到着。

 

 

そこで気づいたのが、

行き先を二ヶ所にしていなかったこと。

 

 

わたしも彼女の家で一旦下り、

そこからモールまで

ウーバーを頼むことになりました。

 

 

「中に入って待って」と彼女。

その時点でかなり打ち解けていました。

そしてやっとお互いの名前を語り合いました。

彼女のお名前はメリーさんでした。

 

 

中に入ると家には、

たくさんの箱が積まれていました。

 

28歳のご長男がロースクールを卒業し、

判事になるクラークシップを

他州でするため、

もうすぐ家を出るのだそうです。

 

その彼が犬と一緒に階下に下りてきました。

 

 

彼の顔を見たわたし、

思わず目が釘付けになりました。

40年前のわたしの好みのタイプだったんです。

 

 

もっというと娘も好きそうなタイプです。

 

 

背が高くめちゃくちゃ優しそうな美形なんです。

この彼がロースクールを出て

クラークシップをするなんて。

 

 

クラークシップは、娘の高校時代の友人も取っています。

 

 

これはロースクール卒業後、裁判官(判事)の個人補佐官として1〜2年間雇われ、判決文のドラフト作成や法律調査を行う職務や、その経験そのものを指します。

 

このクラークシップを経験しておくと、連邦最高裁判所や高裁のクラーク経験者は、将来的に一流法律事務所のパートナー、法学部の教授、連邦政府や州の判事になるための極めて有利なエリートコースとみなされます。

 

 

彼女もご主人も弁護士です。

息子さんがロースクールに進むのは

不思議ではありません。

 

 

けれど、わざわざクラークシップを

取ろうと決めたのは

どうやらご本人の意志らしいのです。

 

弁護士になった子は

娘の友人にもたくさんいますが、

クラークシップを取っているのは一人だけ。

 

 

 

彼はさらにうっとりするイケメンです。(くどいっ)

 

 

その家の犬が何故かわたしに懐き

一緒に遊んでいるうちに

お迎えのウーバーが来てしまいました。

 

メリーに見送られて慌てて家を出るわたし。

 

車に乗った後、気付きました。

 

「あ、連絡先を聞いてなかった」

 

 

息子さんは娘好みの美形。

しかも判事になるため頑張っている。

 

 

「聞いておけばよかった」

と、ものすごく後悔しました。

 

もう一度彼女に会って娘を紹介する?

 

いえいえ、それはないとしても

彼女とは、もう一度会って、

お茶でもしながら話したいことが

まだまだあると感じたのです。

 

わたしには、こんなに自然に

話が弾むアメリカ人の友だちはいません。

 

 

家に帰り、夫にこの話をしました。

「住所と名前がわかれば彼女のこと調べられるかも」

と、夫。

 

 

夫と二人で住所と名前を入れググったら。

弁護士らしい人が出てきました。

 

顔写真を見ると数年前の彼女に間違いありません。

 

「連絡してみたら?」

と夫がいいます。

 

でも、流石にそれは躊躇しました。

連絡先を交換したわけでもないのに、

こちらから連絡したら完璧にストーカーです。

 

かなり不審な人に思われるのでは。

 

ああ、あの時聞いておけばよかったと

地団駄を踏みつつ、結局、

いまだに連絡は取っていません。

 

 

あなたなら。。。

どうしますか?

 

 

 

 

 
 
※たくさんの方にコメントをいただき感激しています。
結局こうすることにしました。