特別展「チベットの仏教世界」を観に.
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html
副題の「もうひとつの大谷探検隊」というのは,大谷光瑞が,2人の若い門徒をチベットに派遣したことを指しています.
多田等観と,青木文教.
多田等観はチベットの僧として,青木文教は市井の研究者として.
2人とも志に篤くそれぞれに進んでいたのですが,立ち位置の違いからチベットへの眼差しも異なるようで,大変興味深かったです.
チベットに行く前,秋田出身の多田がチベットからの留学生のお世話をして,留学生の身につけた日本語が完璧な秋田弁で,光瑞師が聞き取れなかったとか,
チベットには写真師がほとんどおらず,記録のためにカメラを持って行った青木文教が町の人々に写真撮ってくれと頼まれまくるとか,
そんなエピソードもたくさん.2人が日本にもたらした多くの資料とともに,まだ入国の難しかったチベットでの活動が紹介されていました.
そしてもちろん,仏像や仏画を通したチベット仏教の説明も.
同じ仏教でも,やはり伝わる神さま(?)や造形は違うよう.
千手観音は本当に1000手リアルに作られていて,スローモーション画像のようでした.
不思議に寝そべって片手を上げたようなポーズのガネーシャの像,柔和な顔と恐ろしい憤怒の顔とを持つ女神の絵.美しい曼荼羅.
ダライ・ラマ13世から多田等観に贈られた「釈尊絵伝」は,釈尊の一生の絵物語がシーンてんこ盛りに描かれていました.
特別展自体は先週で終了していますが,今年は大谷探検隊100周年らしく,秋の特別展では「二楽荘」が取り上げられるようです.
毎回見応えのある素晴らしい展覧会です.
この日はとても暑くてカフェも満員でした.
ミュージアム閉館の17時でカフェも閉まってしまうのがちょっと残念…
