# テーマ「活字」でいいのかなと思いつつ^^;
よしもとばななの「キッチン」は,読みやすさもあって,折に触れて読み直すことの多い本のひとつです.
「キッチン 2」の方が好きかもしれない.
「2」に出てくる,深夜のかつ丼屋さんのシーン好きです.
時々「あのかつ丼」が食べたいな,とおもいます.
深夜という人の少ない時間帯,妙に澄んでいる空気,つめたい星空のなかにあるお店,明るい店内,きれいに磨かれた美しいカウンター.
「おじさん,これおいしいですね!」と"食べもののプロである私"が思わず声を上げてしまうかつ丼.
「キッチン」(新潮文庫)に収録されているもう一つの短編も,恋人を事故で亡くしてしまった子の話ですが,とてもおいしいかき揚げ丼のお店がでてきます.白木の美しいカウンター,たたけばチーンと澄んだ音を返しそうな真っ白な陶器の器.そしてとてもおいしいごはん.
自分は恋人をなくして,風邪をひいてしまって,外側の世界とうまくチューニングが合わなくて.それなのにとても丁寧に整えられたぴかぴかするごはん.そして,それをおいしいと思う気持ち.
誰かの作ってくれたご飯を食べるということ,生きる,生かされる,ということ.
シンプルで大切なこと.
- キッチン (新潮文庫)/吉本 ばなな

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