当時,私の住んでいたところは震度4程度で,被害も幸いなことにそれほど大きくありませんでした.
朝7時頃までは電話も通じたと記憶していますが,そのあとは何がどうであったか.阪神高速の高架が横倒しになり,長田区で火災が発生し,その映像が飛び交う中で,連絡の取れなくなった友人を心配し,何をどうしたらよいのか,ただただ狼狽えていた気がします.
震災後,3ヶ月経って漸く足を運べた三宮は,まっすぐな建物が殆どなく,平衡感覚がおかしくなるようでした.埃がすごくて,人々はみなマスクをしていました.
19年経っても奪われたものは返ってこないし,涙が枯れることはありません.
にも関わらず,人は,自分が経験したものでなければ,或いは経験したものでさえも,忘れていってしまう.
大切なものはなにか,喪ってはならないものはなにか,この季節が巡ってくると問われているような気がします.
自分は本当にすべきことを実際にしていけているのか?