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<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
そしてその子狐眷属の故郷、
高野山の清高稲荷大明神にお参りに行った際に
「お祭りをしてほしい」と無茶ぶりをされた私だが……
***
↑のように、ずーーっと書き続けた「お祭」当日が、とうとうやってきた。
私は平日に行くいつものスケジュールで、
高野山に向かう。
だいたい清高稲荷大明神の境内には、11:00頃に着くスケジュール。
その時間に到着した清高稲荷大明神の朱の鳥居には、
いつもと違う、大きくて立派な紅白の旗が掲げられていた。
菊「………昨日見た天気予報は、曇りマークがずらりだったのに」
子狐1「お稲荷さんは晴れ! ってまた言うんでしょ?」
菊「……………」
この青空に、この光。
もう泣きそうである。
少しの雨でも舞台となる足元のコンディションが悪ければ、
奉納ダンスは無理とMikoto君から聞いていた。
だから雨は困ると思っていたけど………
晴れるって信じてた。
だって清高稲荷大明神は、それができる神様だから。
到着してちょっと準備を手伝って、私は「お参りする」と言って、
清高稲荷大明神の鎮守の森に行った。
菊「なんか季節が変わったのを感じるね」
見上げた森に溢れる光が、
なんとなく寒い季節のそれに変わっていた。
私はしゃがんで、その水を触る。
この日の水量は少なかったけど、この小さな滝には水が流れていた。
菊「……………ハア」
頭では分かっているのに、なかなかマメに宣伝もできなくて、
で、当日を迎えてしまった………というため息。
菊「……………………」
清高稲荷大明神(以下:清)「 "一人" が大切なんだ」
小さな滝の場所に、清高稲荷大明神は現れた。
菊「…………清高稲荷大明神さま……」
清「 "一人" が大切だ。そうであろう?」
菊「一人が大切……」
清「そう。一人でも来てくれる者がいたなら。その一人というのが大切だ。
たくさんと考えるのではなく。
そのたくさんという数も、一人一人が集まったもの」
清「数ではないんだ。
一人だからがっかりするのは違うであろう?
一人でも二人でも、多くいたとしても同じだ。
ここに来てくれることが、私は嬉しい。
その喜びは数に左右されるものではない」
菊「…………その通りです。
清高稲荷大明神様、このお天気、ありがとうございます」
清高稲荷大明神はニッコリした。
来てくれる方が少なかったらどうしよう……
そう思っていた私の気持ちがほんわか緩んだ。
菊「行きます。向こうに。サボってちゃダメですね。
清高稲荷大明神さま、ありがとうございます」
鎮守の森から境内に戻ると、出店ブースとなるテントで
水でも塩でも清められないものでさえ清める、最高の祓いの素材。精麻。
その素材で編まれ、デザインされた首飾りは、
Mikoto君の動きの中でその力を咲かし、清高稲荷大明神の境内を祓い清め続ける。
躍動の中でずれてしまうといけないということで、
白い衣装に丁寧に縫い付けられているところだった。
Mikoto君も、その奉納ダンスを支える
e-りぼんチームの皆さまも
清高稲荷大明神のための時間を完璧にするために、創り上げてくださっている。
菊「もうそれだけで最高なんだよね……」
にしても、Mikoto君が清高稲荷大明神にそっくりで。
……神がかってるな✨ と、本番が待ち遠しくなった。
境内では火が焚かれ、
私が1年お世話になった清高稲荷大明神の御札も燃やしてもらった。
本殿はすでに神饌で飾られ、”特別な日” を醸し出す。
大餅投のお餅も、この宝珠が可愛いどら焼きも
最高に美味しい老舗の味♪
菊「清高稲荷大明神! テンション上がりますねー♡」
ふと見ると、お揚げさんの横には新しい御札が重ねられていた。
清高稲荷大明神の年に一度の例大祭は、
地蔵院の僧侶が取り仕切る。
高野山には神職がいない。
だからいつもお坊さんがここにいらして、
清高稲荷大明神のためにお勤めをしてくださる。
菊「去年は奥の院に寄ったがために遅刻して、読経が聞けなかったからな〜💧
やっと聴ける!! 嬉しいわー……」
子狐2「ママ! たぬき面してる場合じゃないよ! 境内に人が増えてきたよ♡」
菊「わ。ほんまや!」
そしてそこに集まっている方々が、
私の奉納した「白い狐面」を手にしているのを見た。
紙素材で真っ白の狐面。
それを50枚発注して、直に管理人さん宅に届けてもらっていた。
マジックペンも持参して、自由にキツネの表情を描いてもらう。
そのお面をつけてもらい、
境内にキツネさんがいっぱい♪
というシーンを描いていた。
菊「めっちゃ描いてくれてはる……」
50枚も行くかなあ……余るんじゃないかな……と思っていたので、
真剣に色を塗っている参拝者の方々を見てドキドキした。
『大餅投』は15:00スタート。
その前に今回のお祭りの企画は行われる。
事前に「お手伝いすることありませんか?」と声をかけてくださっていた
優しい皆さんの力も借りて、
清高稲荷大明神の見たかった「お祭」のカタチは徐々に実現されてきた……
《続く♪》
⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*
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