【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
そしてその子狐眷属の故郷、
高野山の清高稲荷大明神にお参りに行った際に
「お祭りをしてほしい」と無茶ぶりをされた私だが……
***
菊「うわっ。ちょっと!!!」
子狐1「ナニ! ママ、急にびっくりした……!」
菊「……今日で1周年やった……」
子狐「?」
菊「伏見稲荷さまデビューしてちょうど1年!!」
そうそう。ちょうど1年前。
私のお稲荷師匠である、りしょうさんと二人で……
あれなんで行ったんだっけ?
清高稲荷大明神さまのお塚を探したいというのもあって、
初めて行ったのかな?
最初は千本鳥居の大きさが想像以上に大きくてびっくりして*
あと、着物姿の観光客のあまりの多さにもびっくり……*
なんだここ! すごい大らか!!
っていうのが伏見稲荷大社に対する印象で。
そしてそこからお山を登るうちに「普通に山やん!」という事にも驚き……
(だって駅前に鳥居が立ってるし、町ってイメージが最初強かったから)
思っていたのと違う……
伏見稲荷、すごい!!!✨
って感動したのがその1年前のこと。懐かしい。
伏見豊川稲荷本宮。
豊川稲荷は愛知が本場なのですが、
伏見山にもちゃんと祀られていらっしゃるのです。
丸く鏡形に切り取られた巨大な石のお塚。
圧巻で品格もあって、お参りするたびに惚れ惚れする。
さらに社務所を兼ねたお店近くの空を飛ぶ「飛翔狐」
「すぐに飛んでいけるように!」という意味の元、
いつもこの稲荷山を駆け回っていらっしゃいます。
この "飛翔狐" が私はまた好きで……
?「好き好き、好き好きと、そんなに豊川稲荷が好きなのか?」
菊「めっちゃ好きですねー。お寺系だからかなー♪……って ……エ?」
?「ようやく解禁になった。1年経ったからかな」
菊「家!家! 家の中に!!!」
菊「守り? 守りにつけるって……???」
?「その言葉の通り。
私は伏見豊川本宮のお守りを経由して、ここにいる者だ」
菊「え? え? え? 伏見豊川本宮??
あの飛翔狐さん???」
飛「あの方はもっと上の方。私はたくさんいる飛翔眷属のうちの一体だ」
菊「…………………」
にしても? 家?💧
家でこういう方がいるの、初めてなんですけど………???💧💧
菊「(ワナワナワナ……)💧」
飛「あんなにいつでもどこでも、連れて行くのに(笑)」
飛翔眷属は赤いチェストの上の棚を見て、そちらに移動した。
飛「それに、いつもここにいるのだが」
菊「あ。あーーー。はあ……確かに………」
そうか。確かにお守りとして、いつも連れて出たり、
家ではこの棚に置かせて頂いたり。
菊「……えーと。あのー……これからいつもこちらで?
見えてる感じで??(照)」
飛「それはちょっと。遠慮する」
菊「(ホッ)」
お守りって、神様と繋がってるって聞いたことあるけど
……ほんとなんだ。✨
飛「他にもお守りを持っているのに(笑)
そんなに私がいいのか?」
菊「もう何度もお聞きだと思いますが、
デザインに惚れてお守りを欲しい って、初めて思ったんです。
色もデザインもツボで……」
飛「うん」
菊「それに、伏見豊川稲荷本宮の宮司さん?
あの御朱印を描いて下さる方に飛翔狐さまのことを質問した時に、
すぐに飛んで行けるから!って即答されたのがすごく嬉しくて……」
飛「うん(笑)」
菊「絶対にいつもビュンって飛んで、付いてきて下さってるわって」
飛「……理想的なお守りの持ち方だな(笑)」
菊「そうなんですか?」
飛「伏見稲荷に1年前に行った時に、あの山を好きだって思ったのだろう?
全体的に好きと思った中で、更に1番いいと思ってこのお守りを選んだ」
菊「……はい」
飛「物にはその場所の "気" が宿るからな。
お前にとって良い場所の "気" が宿ったものの中から、
"気" が乗りまくっている状態のお前が選んだ。
そしてその場を守っている者の言葉も全力で信じている。そうであろう?」
菊「その通りですね……」
飛「その思い通り、実際に外出時には連れて行くし、家では飾って大切にしてくれている。
……お守りを通じて、その気持ちは神にまで届くのだ」
菊「……ありがとうございます」
飛「そこまで信じてくれたから、豊川大神も私を派遣された。
それに」
菊「それに?」
飛「弘法大師からも頼まれた」
菊「…………空海さん? ですか?」
高野山はめっちゃ好きだけど。
ふーん。空海さんから? ん?
弘法大師と聞いて、きょとんとしている私を見て、飛翔眷属は笑った。
飛「まあ、時間はゆっくりある。今日は1周年目の挨拶で来た。
これからは更に力を貸すようにも言われている。
まだその清高稲荷大明神の子狐たちでは、力不足なこともあるからな」
菊&子狐「心強い……」
子狐2「飛翔さまっ!!」
菊&子狐1「わッ!💧」
子狐2「どうぞよろしくお願いいたします♡」
…………
…………
……まあいつものパターンであった。(笑)












