最初「ガンだ」って言われた時、正直なところ、全く動揺したり泣いたり言葉を詰まらせたり。
無かったんです、しっくり自分の中にまだ入ってきていなかったんだと思います。
すごく冷静な自分がいました。
「先に聞いて欲しいのが、
大腸検査の結果が出た時の医師の話なんだけど…」
毎年の定期検診に利用している病院だったので今年の血液検査やらCT画像があったらしく。
「ビックリされたと思うんですが、手術で取れます、大丈夫です。
私の見解が甘く、万が一にも転移があったとしても今良い薬が沢山あるので絶対に悲観的にならないでください。早く分かって良かった。」
と言い切ってくれたらしい。
「医者ってなーんか格好良いなって思ったよ。笑」
と笑っていました。
ただ、この病院に通院するには家からの距離が少し遠いから、生検の結果が出るまでの間に、ここの病院にするのか、別の病院にするのか手術を受ける病院を決めておいて欲しいと。
紹介状を書いてくれるって話で、11月中に一人であれこれ病院を調べていたみたいです。
何も知らなかったです。
悪性かもと言われた事。
生検結果までの2週間。
病院を調べていた話。
それ以降の事。
三浦さんこそ、藤ちゃん以上のポーカーフェイス。
全く分からなかった気付けなかった自分が本当に心から情けない。
「なんで言ってくれなかったの?
今もう12月だよ?私には言いづらかった?
どんな事でも言えるって話じゃなかった?」
って聞くと、
「フランス旅行から帰ってくるまでは絶対に言いたくないと思った。あれだけ楽しみにしてるイベント前に、俺にはちょっと言えなかったかな
何でも言えるけど、心配してもらう期間は短い方が良いに決まってる。りおな、心配性だもん。笑」
と。
そして、
「で、今週土日は会えるけど、その次がもう入院しないとダメでさ…
23日・24日一緒に過ごせなくなった。色々とほんまに急でごめん。」
数日後に腹腔鏡手術を受けると言われました。
悩む時間は少ないけれど、整理する時間も少ない気がしました。
ふんふん、ただ聞いていました。
「術後の入院期間は最長で1週間だから年末年始は予定通り会えるから。
クリスマスと入院中だけほんまごめんやけど、あとはなーんにも変わらないよ![]()
だって気付かなかったやろ?笑
普通に元気やねんって。バリバリ仕事してるし、めっちゃ食べてるし、よく寝てるし。」
「確かに
笑 全く気付かなかった。
まず手術が出来るって言うのは何より幸運な事だし、お医者さんが何回も大丈夫って言うなんかよっぽど大丈夫なんやと思う。良かった!」
「ほんまに
3日で退院するつもりやから。
だから、病人扱いみたいなのやめてな。来年、出来ない事なんか一切無いよ!行きたい所に行って食べたいもの食べよう。今までと何も変わらない。」
「分かった!!!
さっさと手術を終わらせて、旅行に行こう。」
「絶対やで。土曜日会う時、お通夜みたいな顔して現れんといてな頼むで。落ち込む程の事じゃないからな、死ぬんちゃうかとか思うなよ
」
「大丈夫!全く思ってない!!!
ビックリしたけど落ち込んではない
良かった、早く分かって。早く対応出来て。」
「ほんまに…ありがとうな。
言ってくれてなかったら今年も大腸検査、絶対見送ってた。りおなの心配性に助けられた、ほんまにありがとう。」
みたいな話をした思うのですが、あんまりよく覚えていません。
電話をきって10分くらいは普通だったんですが、急にめちゃくちゃ泣けてきました。
気が抜けたのか、ビックリしてしまったのか、不安なのか怖いのかよく分からないんですが、大泣きしました。
本当に…一人で良かったです、三浦さんの前でなくて良かった。電話で良かったと思います。
その日の夜、頭の側面が押さえつけられるように痛くて、生きている心地がしなかった。
何を考える訳でもないけど寝られない。
父の病気を宣告された時みたい。
私より何倍もビックリしたし辛かったはずの三浦さんがたとえ虚勢でもあんなにあっけらかんとしているのに、なんで私が泣くの。
大丈夫やって言ってるやん。
何回も大丈夫ですってお医者さんには言われたってさっき言ってたやん。
大丈夫やのに、頭では分かってるのにまだ泣くか。本当に自分って、弱いなと思いました。
→続く


