前回の話

リカティ伝説殺人事件を最初から読む

 

クス男はトイレの中で考えていた。

 

真犯人はあいつで間違いない。

さっき、ハブの部屋で証拠をつかんだ。

試しにあいつにカマをかけたら、かなり動揺していたな。

 

さて、これからどうしようか。

真犯人の正体をみんなにバラしてやる?

 

いや、それよりも上手く利用したほうがいい。

あいつを脅して、俺の言いなりにさせても面白そうだ。

 

クス男はニヤリとほくそ笑んだ。

 

それにしても・・・

 

クス男は目の前のドアをジッと見つめた。

ドアがすりガラスって、ラブホみたいだな・・・。

しかも、トイレがハイタンク式っていつの時代だよ。

 

クス男はフッとため息をつくと、

水を流すために、トイレのひもを引っ張った。

 

その直後、異変を感知したクス男。

 

何だ、このニオイは?

 

タンクから異臭が漂い始め、クス男はとっさに鼻を覆う。

 

これは、ヤバイぞ!

今すぐここから出なくては。

 

ドアを開けようとするが、ビクともしない。

 

なぜ、ドアが開かないんだ!!

 

有毒ガスはどんどん発生している。

クス男はガクリと膝をついた。

 

その際、床に何か落ちていることに気づいた。

 

これは・・・

 

見ると部屋の鍵だった。

 

もうひとつ、何やら紙が落ちている。

 

入った時は死角にあって、気づかなかった……。

 

とっさに鍵と紙を手に取るクス男。

 

紙はかるたの札だった。

 

その時!

 

すりガラス越しに、人が立っているのが見えた。

 

うっすら見える、その姿に見覚えがあった。

 

 

「まさか…あいつが…」

 

こうなったら、犯人の証拠を残さねばならない!

薄れゆく意識の中で、クス男はとっさにある行動をとった。

 

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