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朝日新聞の昨日の朝刊ですが、
▶高級美容クリームより処方薬 医療費増、乏しい危機感 (朝日新聞デジタル)
大分前に話題にした「ヒルドイドの美容利用問題」がここに来て重症化してきたみたいですね(^_^;)
僕が以前に扱ったのは2年以上も前の2015年の5月頃なのですが、
前回の記事はこちらですね。
▶究極のアンチエイジングクリーム!? 『ヒルドイド』の効果と使用における3つの注意点

この数年前から度々まとめサイトや美容雑誌など各種メディアに「ヒルドイドが美容に良い!」と絶賛する記事が上げられるようになり、
それに扇動される形で消費者が某薬を過剰に求めるようになったようです。
もちろん美容目的ではなく皮膚の疾患で医師の管理の下処方されている方も居るのでそれは当然良いのですが、
美容目的に多めに貰ったり自分が処方されたわけではない子どもさん用のものを利用する人もいらっしゃるとのことです。
記事にある内容をざっくりまとめると、
- 本来1本1185円(50g)のソフト軟膏が保険適用で350円。(子どもなら無料の場合も)
- 医療費の無駄使いに繋がる可能性大。
- 販売元のマルホ株式会社は記事を見つけるたびに意見書を提出して記事を撤回させていた。(消してもあまり意味はない。)
- 医師も患者も医療費に無頓着な人が多い。
- 科学的な根拠が乏しい医療行為は患者の健康にもマイナスだという視点でとらえ、無駄な医療を減らそうという動きも。
こんな感じですね。
個人的にはこの問題に対してヒルドイドの販売元のマルホさんが意見書提出して記事撤回まで求めていたというのには驚きました^_^;
普通こういう問題には販売元はノータッチのことが多いので…。
ちなみに今回指摘されている内容だとまつ毛増毛剤として利用されているルミガンとかニキビ薬のダラシンとかその辺も似た傾向がありそうですね;
まぁこの医療費圧迫問題については我々が出来る対策としては
まずはそもそもこういう本来の使い方とは違う使い方をしないことと、
例えば保険適用ではない市販の類似商品を別途購入することだと思います。
僕はヒルドイドそのものの使用感や有効成分(ヘパリン類似物)の効果があまり得意ではないのでそんなに使用することはないのですが、
市販でも成分さえ知っていれば似た内容の商品を見つけることは可能です。
ヒルドイドの基本成分は上の記事にも紹介しているように、
【ヘパリン類似物質】という有効成分を0.3%含むローションとクリームです。
ローション及びクリームの基剤の構成は↓こちら。
- ヒルドイドローション
グリセリン、白色ワセリン、スクワラン、セタノール、還元ラノリン、セトマクロゴール1000、モノステアリン酸グリセリン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、カルボキシビニルポリマー、ジイソプロパノールアミン
- ヒルドイドソフト軟膏
グリセリン、スクワラン、軽質流動パラフィン、セレシン、白色ワセリン、サラシミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル
なのでこれを参考に探すと、
例えば有名どころだと大きく5種類の市販商品が出てきます。
- ロート製薬 ヘパソフト & ヘパソフトプラス
- 小林製薬 さいき aローション & n乳液
- 小林製薬 アットノンクリーム
- ピアソン HPローション & HPクリーム
- グラクソ・スミスクライン HPローション & HPクリーム
ひとつずつ成分を解説してみますね。
(長いので後半分かれます;)
◎「ロート製薬 ヘパソフト&ヘパソフトプラス」 について
![]() |
ヘパソフト 薬用 顔ローション 50g【医薬部外品】
Amazon |
顔ローションは【医薬品】のヒルドイドと違って【医薬部外品】で、
<有効成分>
ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン
<その他の成分>
白色ワセリン、濃グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、スクワラン、セリン、水添大豆リン脂質、フィトステロール、キサンタンガム、セタノール、無水クエン酸、クエン酸Na、パラベン
有効成分がヘパリン類似物質だけではなく抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウムとアラントインも入っています。
なので医薬品より効果的には下位に位置する医薬部外品ではありますが、
抗炎症効果はヒルドイドより強いのではないかと僕は思います。
※特に「アラントイン」は長く使うと皮膚過敏症の副作用が強めに出る成分なので長期継続使用はヒルドイドより気をつけた方が良いのかもという気も…(;^-^A
![]() |
【第2類医薬品】ヘパソフトプラス 50g
1,188円
Amazon |
次に同シリーズのヘパソフトプラスはヒルドイド同様【医薬品】の登録ですね。
●成分・分量
ヘパリン類似物質・・・・・0.3%、パンテノール・・・・・1%、ジフェンヒドラミン・・・・・・1%、クロタミトン・・・・・5%
添加物として、流動パラフィン、ワセリン、グリセリン、ステアリン酸グリセリン、パルミチン酸イソプロピル、セタノール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ジメチルポリシロキサン、カルボキシビニルポリマー、コレステロール、N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、パラベン、エデト酸Na、pH調整剤
これもヒルドイドと違って他の有効成分が幾つか配合されています。
「パンテノール」は角質代謝を促進して皮膚再生を早める成分。
「ジフェンヒドラミン」と「クロタミトン」はかゆみ止めの成分ですね。
ただこう見ると他の有効成分がかなり高濃度なので、これもヒルドイドとは大分違うアイテムになっている気もしますね^_^;
かゆみ止め治療薬とヒルドイドを合体したみたいな商品かなと。
ヒルドイドは塗ると痒みが強くなることもあるので、その副作用を抑えるための処方なのかなとも思います。
ただ有効成分が増える≒身体への負担も増えるということなのでこれは良いことなのか悪いことなのか微妙な気もしますね。
なのでロート製薬さんの商品はどちらもイマイチちゃんとヒルドイドっぽくはなさそうです。苦笑
◎「小林製薬 さいきaローション&n乳液」 について
こちらのローションは既に解析済みですね。
医薬品なので解析といっても感想みたいなものですが(苦笑)
![]() |
【第2類医薬品】さいきa ローション 30g
1,026円
Amazon |
●成分・分量
100g中
成分:ヘパリン類似物質
分量:0.3g
はたらき:肌細胞を修復し、整えます。角質に潤いと柔軟性を与えます
成分:グリチルリチン酸二カリウム
分量:0.5g
はたらき:肌の炎症を抑えます
成分:アラントイン
分量:0.2g
はたらき:荒れたり、ひび割れた皮ふ組織の修復を助けます
添加物として、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、オリブ油、スクワラン、dl-ピロリドンカルボン酸Na、安息香酸、水添大豆リン脂質、キサンタンガム、コレステロール、L-アスパラギン酸、グリシン、DL-アラニン、エデト酸Na、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、pH調節剤、その他1成分を含有する
![]() |
【第2類医薬品】さいきn 乳液 80g
2,592円
Amazon |
●成分・分量
100g中
成分:ヘパリン類似物質
分量:0.3g
はたらき:肌細胞を修復し、整えます。角質に潤いと柔軟性を与えます
成分:グリチルリチン酸二カリウム
分量:0.5g
はたらき:肌の炎症を抑えます
成分:アラントイン
分量:0.2g
はたらき:荒れたり、ひび割れた皮ふ組織の修復を助けます
添加物として、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ステアリン酸ソルビタン、ステアリルアルコール、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、トリイソオクタン酸グリセリン、流動パラフィン、パルミチン酸セチル、大豆油、コレステロール、安息香酸、エデト酸Na、pH調節剤を含有する
有効成分とかはローションも乳液も変わらずです。
ベースも似たような感じでローションか乳液かって違いですね。
どちらもDPGがベースに入っているので敏感肌向けか?というとそうでもないかなという印象ですが…苦笑
あとどちらもヘパリン類似物質だけでなく抗炎症成分のアラントインとグリチルリチン酸ニカリウムを配合しているのでこれも単純にヒルドイドよりパワーがあります。
抗炎症の2つ重ねがけなのであまり連続使用するのはどうなのかなぁといつも思う内容ですね…。
はじめのうちはかなり強めに炎症が収まると思いますが、
これも化粧品感覚で使うのはリスクがありそうです。
これだとヒルドイドの方がむしろ長期利用向けの成分になっているような気がしますね。
◎「小林製薬 アットノンクリーム」 について
さいきと同じ小林製薬ですが、
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【第2類医薬品】アットノンクリーム 15g
1,241円
Amazon |
やけど痕の修復用の医薬品である【アットノンクリーム】、
実は成分的にはさいきよりヒルドイドに似ています。
●成分・分量
100g中
成 分 / 分量 /はたらき
ヘパリン類似物質/0.3g/血行促進作用、抗炎症作用、水分保持作用がある
添加物として、セタノール、ステアリルアルコール、ポリソルベート60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン、プロピレングリコール、パラベン、エデト酸Na、ワセリン、流動パラフィン、ジメチルポリシロキサン、ミリスチン酸イソプロピル、カルボキシビニルポリマー、自己乳化型ステアリン酸グリセリン、スクワラン、トリエタノールアミンを含有する
有効成分がヘパリン類似物質0.3%だけです。
まぁクリームの基剤はヒルドイドソフト軟膏の方が低刺激に見えますが…^_^;
こっちのほうが浸透性を高めているからか高級アルコールを主体にしていますね。
やや刺激はありそうです。
ちなみに「アットノンEXクリーム」などの同シリーズその他のアイテムはアラントインなど別の有効成分を含有するので方向性がかなり違ってきますね。
…
<一旦切ります!>
▶【ヒルドイドの美容利用】…最近の傾向と市販代替品について(後半)へ
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