今日、歩きスマホならぬ歩き読書(文庫だった)している人を見た。
バスや電車で読書している人すらお目にかかることが少ないので非常に驚いた。
少年だか青年だか年齢不詳の男性であった。
朴訥というには少々クセがある風貌も令和の世に歩き読みしている人物像として味わい深く、通りすがりの一瞬の邂逅ながら注視してしまった。
通行の安全の観点ではけして褒められた所業ではないが、心に沁み入る出来事であった。
彼が何を読んでいたのかわからないが、あれこれ想像するのも楽しい。
知る由もないので勝手に『ファウスト』だったと思うことにする。
わたしが読んだ『ファウスト』は新潮文庫版。
因業ジジイの我儘に振り回されるメフィストフェレスがいじらしくて好きだった。
急に詩ががっつり挿入されるのがおしゃれだなあと思ってた。(厨二病)

