魔法の無いシンデレラストーリー | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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好きなシンデレラストーリーはある?

 

シンデレラは裕福な家の娘だった。

実母は早くに亡くなり、実父も再婚してまもなく亡くなった。

大黒柱の死とともに悪化した家計により、使用人を雇えなくなる。

継母と連れ子の義姉2名とシンデレラという構成の家族のなかでシンデレラが雑用をするようになったのは自然な流れであった。

そんな生活のなか、吉報が舞い込んだ。

独身の王子のために、王国の独身の娘たちが舞踏会に招待されるのだ。

一発逆転玉の輿チャンスに浮き足立つ継母と義姉たち。

シンデレラも心密かに期待に胸を膨らませていた。

義姉たちはきらびやかに着飾った。

シンデレラも残り物の中古ドレスを工夫してめかしこんだ。

華やかな舞踏会で、王子の目に留まったのはシンデレラだった。

質素な装いが王子の目には清楚にうつった。

王子はシンデレラを抱き寄せ、甘い言葉を囁いた。

シンデレラは微笑みを浮かべながらも、羞らって身を任せようとしない。

宴が終わる頃、慌てたように片方の靴を落としていなくなってしまった。

小さな靴は王子の掌の上に乗るほどで、その小ささはシンデレラの華奢な肢体を思い起こさせた。

逃げてしまった小鳥のように、手に入れそこねた幻影は美しく、惜しく感じられた。

王子は消えた娘を探させた。

手がかりは残った靴。

この靴がぴったり履ける娘を探せ。

国中にお触れが出された。

その娘こそが、王子の妃となるのだ。

捜索の手はシンデレラの家にもやってきた。

再びの玉の輿チャンスに今度こそ乗っかりたくて、義姉1は小さな靴に突っ込めるようにつま先をちょん切った。義姉2は踵を削った。

それでも靴は小さくて、とても履けたものではない。

しかし、シンデレラが試したら、するりと履けたのだった。

かくてシンデレラは王子と結婚し、王妃となった。

祝いの席で焚かれた火の上で義姉たちが鉄の靴を履いて踊るのを、シンデレラは楽しそうに鑑賞したのだった。

 

 

 

ガラスの靴とシンデレラ

 

 

記憶に残るシンデレラストーリー。

魔法使いのお婆さんもガラスの靴もないバージョン。

どの本で読んだのか覚えていないし、もしかしたら複数のバージョンが混ざっているかもしれない。

 

 

 

魔法はないので12時で解けるってこともない。

シンデレラが慌てて帰宅したのは(1、ここで身を任したら一夜妻になるだけ 2、急いだフリで靴を残す作戦)

 

靴は木製か金属製で硬くて丈夫。

シンデレラの足が小さいというのは中国の纏足のようにある種の女性的魅力。

もちろんシンデレラも自身の魅力(小さい足)に自覚があり、だからこそ靴を残した。

 

ラストに義姉たちが鉄の靴で苦しみ、それをシンデレラが眺めるというのは、完全勝利ということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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