幼馴染の進路がリアル。
こういうところがこのドラマの信頼に繋がっているのだと思う。
お好み焼き屋さんの息子(たかし)は高卒でシステムエンジニア、初任給で好きな本を買い込む。
就業不安定な父子家庭の娘(くるみ)は成績優秀者用奨学金もらいつつアルバイトしつつの看護師志望。
2つの工場を経営する順調な町工場の社長の娘(主人公:まい)は大学進学してサークル参加。
めちゃくちゃしっくりくる……
工場の危機の時、ハルト兄ちゃんに私立中学は諦めてもらうかも…と話していたこともあったように、家庭環境で子どもの進路や人生は左右される。(決定されるわけじゃない)
お好み焼き屋さんで(ぐっさんパパ)「大学、行きたいなら行ったらエエやないか」(くわばたママ)「そんくらいの蓄えくらいあんで!」(赤楚たかし)「もう勉強はたくさんや。自分で稼いで好きな本読むほうがエエ」「ほうか」「それもそやな」なんて会話があったのかも……なんて想像する。
くるみちゃんとこは…お母さんが登場してないから勝手な妄想(いつものこと)だけど……お母さんが重い病で長らくの入院生活の後に亡くなったのだとしたら、その経験が幼いくるみちゃんの心影響して、看護師になるという将来の夢になっていった……なんてこともあったのではなかろうか。看護師は堅実で食いっぱぐれのない資格職だから、甲斐性なしぽいお父さんを反面教師にしてる気もする。
岩倉家の問題児、ハルトお兄ちゃん(横山裕)、いいかんじにひねくれ秀才になっていて萌え。
在学中に2000マン円稼ぎ、エエとこ(一流企業…だけどメーカーなんだよねぇ。3年で辞めるとか言ってるけど、金稼ぎなら金融でもいいのに、給料高い外資でもいいのに、ものづくりの会社なんだよねぇ。ああ、愛しいわお兄ちゃん!)に内定もらい、妹の部屋に行ってちょっとモメたことのフォローと激励の言葉をかける…そんな問題児。
たまらん。
子役時代のお兄ちゃんもたまらんかったけど、横山くんのこういう役、ハマりまくりスティー!!
お父ちゃんも息子からのキツい言葉に「目の前の仕事してるだけじゃアカン」と勉強会に出席する。
こういうとこ!
こういうとこだよねー!!
舞ちゃんもだけど、心が綺麗なんだわ。
わたしだったら「親に向かってなんだその口のききかたは」とか、本題じゃない瑣末なところに引っかかっちゃうもん。心狭い!性格悪い!素晴らしいキャラクターに出会うと自分の汚さに直面して愕然とする……
舞ちゃんも、鳥人間コンテスト…じゃない、イカロスコンテスト(イカロスって蝋が溶けて墜落するけど、そのネーミングでいいの?)サークルに見学しに行っていきなり怒鳴りつけられたときも、素直にゴメンナサイして、由良先輩に尊敬の眼差しおくるじゃん?
わたしだったら「こっわ、急に大きい声出すからぶつけちゃった。まだ触ってなかったのにそんな言い方しなくてもいいじゃん。やば。めっちゃヒステリック」て思う。イケメン先輩惹かれてきたけど脱兎のごとく逃げ出した女の子たちに共感するわ。
浩太パパといい舞ちゃんといい、わたしとは心の在りようが違い過ぎる。
舞ちゃんの大学生活のあれこれが懐かしくてきゅんきゅんします。
こういう雰囲気ね。
あったよね。
あったあった。
んでも。サークルでの飲み会、未成年はソフトドリンク。
ちゃんとしてるぅ〜
わたしの時は……うごほっ…げふんげふん!
上品な飲み会なのはNHKだからか、ここのサークルが(コンテストもあることだし、飛行機という人命に関わる内容だし)特別真面目なのか。
有人飛行のためにパイロットの由良先輩がストイックな努力をしているところ、壊れやすい発泡スチロールの機体失敗したら一から作り直しているところ、そういう地道な準備過程じっくり描いて……の後半は辛かった。
留年先輩にとってこのスワン号が最後…という長い独白も響く。
舞ちゃんがパイロットになるための‘装置’‘仕掛け’と感じさせない。
岩倉にやってもらえば、という言葉に簡単に「やります!」と言わないのもいい。
由良先輩が「自分が飛びたいんじゃなく、スワン号を飛ばせたい」と言い、かといって舞ちゃんにはプレッシャーの方がシンドいんだと言ってくれるのもいい。
迷う舞ちゃんにお母さんが心配するのもいい。
いろんな葛藤があって、それで、最後は自分が決心して、奮起する。
だからこそ、観ているこっちも心から応援できる。
がんばれ、舞ちゃん!
がんばれ、特命課…浩太お父ちゃん!!


