煉獄杏寿郎400億スペシャル 特別号
柱と空想デート
ー杏寿郎の恋人になったならー
より抜粋
「おいで」
夕暮れの散策路は川のせせらぎと木立の揺れる音がするほかはふしぎとひっそり静かだった。
雲から差し込む無数の光が、杏寿郎の髪の毛と同じ色で降り注ぐ。
水面に映る葉陰も赤と金に煌めく。
山鳥が飛んでいった。
前を行く杏寿郎が手を差し出す。
「木の根が張っているから気をつけて」
金色の幸福にふらついているのをでこぼこの山道のせいだと思ったのか、杏寿郎の声音は柔らかい。
たしかな足取りで大股に歩いては先を行き過ぎたと立ち止まり、待っていてくれる。
そっと重ねた掌が温かい。
なめらかそうだと思った杏寿郎の手は硬く厚かった。ごわごわとしたその手がやさしくそっと握ってくれた。
お祭り4日間スケジュール
過去リンクまとめ
わたしのお祭り記事まとめ











