「クレイジージャーニー」という深夜番組が好きだ。
小池栄子と松本人志と設楽統が司会。
毎回ぶっ飛んだ人がゲスト。

なかでも好きなのは、写真家ヨシダナギさん。
被写体を求めて世界中を旅する。そして各地で現地の食べ物を食べる。
その地に住む人と同じものを食べることが大切なのだという。
丸山ゴンザレスさんも同じことを言っていた。
それで思い出したのが、辺見庸のもの食う人びと 。
世界中を旅して、そこでもの食う人々を見つめ、同じものを食べる。
真面目なルポタージュ。
そこは戦乱で飢えた地であり、貧しさの地底であり、見捨てられた場所。
清潔で安全、管理された美食に慣れた日本人には忌避したくなる、極北の食。
歯型のついた残飯、放射能に汚染されたスープ、PKOの携帯食…
人間の食べ物よりしっかりと作られる猫用の缶詰。
「不衛生でお腹を壊すから食べない方がいい」と言われつつ勇気を出して食べた生焼けの餅のようなものが、貧しき家族数人分の大切な食べ物だったこと。
あらゆる場所で、あらゆる状況で、人は生きる。
そして、生きるとは、食べること。
「同じ釜の飯を食べる」ことで見えてくるものがある。

ググったら、嵐の櫻井翔オススメの一冊らしい。
マネージャーさんから貰ったそう。
今、ZEROの仕事(報道)をやっている礎になっているんだって。
この本、真面目なルポでありつつ食をきっかけにしていることで読み物としても面白い。
食べ物って身近なテーマだからとっかかりやすい。
悲惨だったり惨めな現実も、かなしさも、あたたかさも、他人事から一歩近づいてくる感覚。
マネージャーさん、センスある。
人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、噛み、しゃぶる音をたぐり、紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチェルノブイリの放射能汚染スープまで、食って、食って、食いまくる。人びととの苛烈な「食」の交わりなしには果たしえなかった、ルポルタージュの豊潤にして劇的な革命。「食」の黙示録。連載時から大反響をよんだ感動の本編に、書き下ろし独白とカラー写真を加えた、新しい名作文庫の誕生。
知らないうちにコミカライズされていた。
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