ざっくり読んでみました。
客室に歴史問題の本を置いたことによって、全世界にニュースとして大々的に取り上げられ、わたしもこうして興味を持ったので、著者としての元谷外志雄さんとしては大成功だったんじゃないかと思います。
この本は、タイトルからしてもわかるとおり「誇りをもて、日本人よ!」って本。
自虐史観がもうムカついてムカついてしょうがない。
みんな騙されてるんだ!目を覚ませーっておっしゃってる。
はじめに、で述べられているアパ的座右の銘「情報は解析する人の力で価値が決まる」は2ちゃんねる創設者ひろゆき氏の言う「うそはウソであると見抜けるひとでなければ(掲示板を使うのは)難しい」という名言に通じるものがあります。
結局、何を真実として採用するかは個人の考え次第。
南京大虐殺があったかどうか?
というのも、どんな情報を信じるのか、どういう前提のもとで話しているのか、ってことが違うと議論にすらならない。
中国が言うように30万人虐殺があった、というのは、あり得ないことです。人口が20万人なのに殺害数がそれを超えるっていうのはおかしいですもんね。
かといって、著者が主張するように軍律厳しい日本の軍人は民間人は一人も殺していないはず、というのも無茶苦茶です。軍律が厳しくても遵法精神に富んだ人間が大半だったとしても、道を踏みはずす者もいるのが当然。荒くれ者もいれば残酷なヤツもいるのが人間ってものだし、戦争中という異常事態で誰もが紳士的でいたなんてことはないはずです。
だから。
見てきたわけでもないし、詳細で正確な資料もない(とりあえずいまのところは発見されてない)ので、当時、南京市で何が起きたかは誰もわからないんです。
人口が激減したわけでもないし悲惨な何かがおこったっていう資料もない。
むしろ事件一ヶ月後の人口は25万増えてる。
そういう事実から、大虐殺といえるほどの蛮行はなかったんじゃないかなーと言いたくはなりますね。
ただ、だからと言って民間人や女子どもが丁重に扱われてたか?とも言えないわけです。そっちの証拠もないわけだから。
戦争に関してのトピックとしては、日本が戦争をはじめたのはアジア人の植民地からの解放のためだった、という麗句があります。
それは錦の御旗だし、それを信じて命をかけた軍人さんたちもいたのだと思います。
その意味で真実といえると思います。
しかし、それはそれとして。
戦勝国になって列強と肩を並べたい。
資源を奪いたい。
領土を拡げたい。
そういう野心が無かったと言ったら、それも嘘でしょう。
当時とは価値観も違うと思うので、現代の感覚で判断するのって難しそう。
アジア人が植民地になっているから解放する、っていったって、白人の奴隷より天皇の臣民の方がずっと有難いだろう?ってノリだったみたいだしね。で、それもきっと善意だったと思うし。
ブロック経済でぎゅうぎゅうに締め付けられていて、いろんな外交上のイジワルもされたから、仕方なく…どうしようもなく…開戦したんだ……(涙目
っていうのも事実ではあるんだろうけど。
読んだ感想としては、マスゴミや日本の教育界が言ってる自虐史観はクソだから、日本ってそんなに悪いことしてないから!と言ってる本で、内容としては特別目新しいことは何もないです。
ネトウヨサイトに載ってるような内容なので、サヨクや日本嫌いな人たちは、キーってなっちゃうかもね。
でも、ネトウヨサイトよりずっとおとなしい。
乱暴な言い方はしてないし、穏やかな筆致。
過去の日本人を美化しすぎてる感じが、サヨクな人たちとは方向性が違うけどお花畑っていうか…善人なんだなあって気がしました。
わたしの個人的な意見としては、ちうごくやかんこくが言うほど過去の日本人が悪逆非道なことをしたわけないじゃんと思ってますが、戦争というものが残酷なものなので、清廉潔白ってことも無いと思ってます。

誇れる祖国「日本」 真の近現代史を読み解き、民族の誇りを取り戻せ [単行本]
元谷外志雄
幻冬舎
2012-05-28