天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと 小川一水 現状把握とまとめ考察 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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もつれた糸が解けていく。

天冥の標シリーズ9巻の上巻。通算で13冊目。
10巻で完結という約束のこのシリーズ、9巻は上下巻なのかな。
10巻は何冊になるんだろう。
ともあれ、悠久の物語も終着に近づきつつある。


そこで。

忘れっぽくて理解力の足りないわたしとしてはここまで読んでわかった(つもりの)ことをまとめることにする。

間違いがあったら指摘していただけると嬉しい。
(そもそも早川文庫のSFなんてマイナーすぎて読者が少なそうだけども。同志はいるのかー)




人類
太陽系文明は1度壊滅。機械がメインになって製造技術だけは回復。人類は生き延びているけれど繁殖機能は風前の灯火…かも。
セレス内部、メニーメニーシープにいる人類が数の上では一番大きな勢力のもよう。ただし完全に井の中の蛙状態。四面楚歌。今にも殲滅させられそう。
救世群。外見は怪物。生殖機能をほとんど奪われて不妊。か細い希望に全乗せ。元の人間の姿を取り戻せるのか。冥王斑からアイデンティティは脱せるか不明。

ミスン族 カルミアン
女王リリーはセレスで奮闘。超ミスン族(イスミスン族)の総女王オンネキッツと交信。不可能とおもわれた繁殖に乗り出すか?
オンネキッツはリリーの与り知らぬ宇宙で強大な敵と戦争している。リリーや救世群が目指すカンミアの母星は戦火の中心かもしれない。

惑星セレス
もともとは太陽系にある準惑星。非分極保険社団ロイズの拠点だった。救世群襲撃に耐えた人類は地下に隠れそこでひっそりと暮らしていた。しかし偽の太陽と月と海と風をつくり、偽の歴史をつくり、植民惑星ハープCの地表メニーメニーシープに住んでいると錯覚していた。電力不足で嘘は暴かれ、寒冷と闇に覆われた。と同時に300年の冷凍睡眠から目覚めた救世群がメニーメニーシープの人類を襲う。
救世群は失われた遺伝子設計図(これがないと人間のからだに戻れない)を求め、カンミア母星へと旅するためにセレスを宇宙船に変えた。セレスはメニーメニーシープの人々をのせ、カンミア母星へと移動中。

倫理兵器
人間を欲情させるものを破壊する。《恋人たちラバーズ》殲滅が目的。不道徳とみなした(ほとんどすべての)人間も殺戮する。アクリラ・アウレーリアの指揮下にくだったはずだが敵対行動をとる。ミスチフの影響を受けている?

二惑星天体連合軍
太陽系人類の放った艦隊。のっぽのおじさんアッシュデン・ブンガーホル、小兵のコワルツェン・ヨーゼンハイム、ふたりは偵察。総兵力は528億8000万5030隻、31.8京トン。セレスを星ごと簡単に消滅させることができる戦力がある。
救世群は滅ぼしたい。しかしメニーメニーシープにいる人類の遺伝子資源は保護したい。

ダダーのノルルスカイン(副意識流トリビュータリ)
太古からいる意識。展開体。機械やウィルス、羊などに棲む。概ね人類の味方。
いくつもの副意識流トリビュータリに分かれては統合し主意識流メインストームをつくる。
太陽系トリビュータリは人類の存続を願いつつ、駄目なら諦めて宇宙の果てまで跳ぶつもり。
セレスのトリビュータリ、この物語を貫く縦糸的なダダーは見つめ続けたヒトたちが最後のひとりになるまで見捨てないつもり。
ミスチフのオムニフロラ(ダダーとは別の意識、展開体)とは敵対関係。

カドム・セアキの恋愛
セナーセーの婚姻や愛の認識は自由で、男女のカップルの他、男男、女女、男男女、女女男…など、どんな組み合わせも受け入れる。
その考えに感銘を受けたイサリはカドムにアクリラも共に生きるのはどうかと提案する。男男女のトライアングルカップルが誕生しそう。

救世群プラクティス
カンミアの誤解で怪物のからだにされ、ミヒルとイサリの他は不妊になってしまった。このままでは絶滅してしまう。唯一の希望はカンミア母星にあるかもしれない人間だった頃の見取り図。
失ったものを取り戻すためにセレスを改造しカンミア母星を目指す。寿命は限られているのでギリギリまで冷凍睡眠していた。
戦争中のミスン族とその敵(オムニフロラか?)に存在を気付かれ、セレス南極方面で交戦開始している。