とてもシャイだったキングコング | rh534のブログ

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もうずいぶん昔の話。
北海道 帯広市に新日本プロレスのドサ周りがきた。
 
真壁刀義というゴリラのようなレスラーがいた。
今でこそ、テレビに出演し「スイーツ真壁」といしてブレイクしたが
当時はまだそこそこの知名度しかなかった。
 
独房に閉じ込められ、怒りしか感じず、目が狂気に染まった、
そんな顔をしている。でかい体、ごつい顔、のけ者にされて、
ジャングルを吼えながらさまようゴリラ。
どこから見ても、誰が見てもそのように感じるだろう。
 
しかし、まじかで見た真壁刀義は、ため息が出るほど色っぽかった。
男の色気、強靭を演出する色気、血迷う色気。
男は、狂暴になると色気を出すのだ。
 
彼はファンに触られないように、客席を遠回りして、走って現れ、
そして声をかけられても、振り向かず、握手を拒否し、
うつむきながら走って控室に戻った。
 
恥ずかしいのだ。
太い鎖を体中にまきつけ、キングコングのように吼えて暴れた、彼は
 
とてもシャイな男だった。