ビルドダイバー妄想戦記

F岡 VS タッチ












F岡の戦術の核・ハロゴン

そのハロゴンがタッチと入れ替わった


果たして

機獣旅団の運命は・・・




前編2





「ちょ!ちょっと!?何やってるのよ団長!二人じゃ持ち堪えられないでしょ!・・・キャァッ!」




ババババッ!!

敵は待ってはくれない


巨大ドワッジのバルカン砲


たかがバルカンと侮ることはできない

弾丸の大きさもMGサイズなのだ

被弾は致命傷となる


ババババッ!!!


「キャァーーーーッ!!」


前進しないF岡に気を取られ、カナタにもスキが生まれ被弾


「むっ!やらせん!こっちだデカブツ!」


すかさずフォローに入るローレンス

だがドワッジも素早く反応

サーマルジャケット付きジャイアント・バズを打ち込んでくる


ドシュゥゥゥン!!


ボカーーン!!


「う、うおおおぉぉぉぉっ!!」



ローレンスは回避行動をとったが、

爆風の範囲も広大で、あっという間に飲み込まれてしまう



「カナタ!!ローレンス!!」



一瞬にして

二機が戦線離脱ーーー







「味方、やられてるよ?ニコニコ」




「わかっとるわ!!誰のせいや思てんねん!」

「ん?俺??どうして俺のせいなんだ?」

「当たり前やろ!ハロゴンはシステム補助担当や!パワーアップしてくれんねん!俺の必殺技を合図に連携するはずやったのに!お前のせいで台無しやムキー」

「ムカッえー人のせいにするな。自分もハロゴン無しで行けば良かったじゃん」

「必殺技はハロゴン無しじゃ出来ひんねん!システム補助ゆーてるやろ!必殺技の条件がハロゴンなんや!」


「・・・ふーん」


「ふーんちゃうわ!!ハロゴンこんなにしやがって!絶対許さんぞオマエムキー」


険悪なムード


「俺だって被害者なんだ。そう怒るな団長」

「お前が団長言うな!F岡や!・・・ん。なんや、お前もダイバーなんか。えーっと、タッチ。ランクE・・・ふむふむ」


F岡はタッチのプロフィールを確認

しかし、敵はすぐそこまで来ている


「よし。しょうがない。俺がハロゴンの代わりにサポートしてやろう」

「出来るかー!見た目だけが同じハロでも、ハロゴンの代わりは無理やぞ。俺のハロゴンは特別なーーー」





ゴゴゴゴゴ・・・・


グオオオオ!!


「わー!F岡!後、うしろーーー!」

「!!!」



ドワッジ専用の両刃のヒートホーク

F岡はすかさず回避行動


しかし


「おーいハロゴン起きろー照れ(ビシッ!)F岡ピンチだぞー(ベシッ!バシッ!)」

「うわぁぁ!何やってんねん!やめろ!やめてくれ!」


タッチに気を取られるF岡

回避行動を操作ミス


「お!っとっと!!」


ステップを踏み外しタタラを踏んでしまう


「しまった!コケるっ」


巨大な斧が迫るーーー



「借りるぞっ」



タッチが操縦桿を掴む





ドグシャーーッ!!


巨大ヒートホークの一撃

ブレードガイアーはスレスレをすり抜ける


(よ、避けた!あの姿勢から!?)



タッチは殺陣を得意とする劇団員

殺陣はどんな事があっても間違えてはいけない

怪我に繋がるからだ

どんな状況でも芝居は止めない

このとっさの回避は、タッチの稽古の癖が活きたと言える


片足を軸にコンパクトな旋回

回転のエネルギーで姿勢をキープ

そのまま軸足で回避を取ったのだ


さらに



「よっ!」



ぴょんと跳ねて、

地面に突き刺さったヒートホークに飛び乗る


そこを足場に一気にドワッジの左腕に剣を振る


「!!!」


「払い抜け・オロチ落としっ!」


スパーーーッ!!


「!!!!」



迷いのない足運び

電光石火の早業


ドワッジの胴と腕は見事に切断される



ゾワッ・・・


(な、なんや?今の動き

俺は今、何を見ている?!)


F岡の背筋が震える

まるで、GBNではない何か別のものを見させられている気分だった


(ま、待て・・・なんやコイツ。あの硬い装甲を一発で・・・いや、関節?装甲と装甲の隙間を狙ったんか?・・・信じられん、一瞬やぞ。あの一瞬で、そんなこと可能なんか??)



今までの

どんなダイバーとも違う異質感

謎のハロ・タッチ


(お、オモロいやん・・・)


このタッチの動きが、

今後のF岡に火をつけることになる・・・



一方




(うはーーっ爆笑)




タッチもまた、ゾクゾクと体が騒いでいた


(この機体、凄い繊細!なんて反応の良さだ!人の機体って、こんなにも操縦感違うんだっ!?)


初めてエクシア太刀以外の

しかも他人のマシンに乗って感動していた


(ガイアベースのガンプラ。F岡にとって特別な機体だって直ぐにわかる。きっと愛情込めて作ったんだろうなーおねがいふふっ。ブレードガイアーか。F岡・・・最高だー)


そして、タッチの考えはモロに口に出ていた


「あ、ありがとう(〃ω〃)そんな褒めんとってくれ。ハズい」

「あ・・・Σ(゚д゚lll)」



「プッ・・・はははは!!!変なヤツ!」



グググ・・・

崩れ落ちたドワッジがまた動き出そうとしている


F岡は一旦、その場を離れる








「だ、だめや」


離れながら、

ローレンスに通信するも返事がない

どうやらこのミッションでは一度戦闘不能になると復活も通信もできないらしい


そしてタッチも、ログアウトができなくなっていることに気づく

クリスマス特別ミッションの仕様なのだろう



こうして、F岡とタッチは、

この20機同時参加ミッションを

実質一機で戦うことになる



「はー。今年最後のフォースのミッションやったんにな」

「俺も被害者だけどさ。あの、あの二人には悪いことしたよ。ごめんなさい」

「・・・タッチ・・・お前はなんでハロゴンのデバイスにおったん?いつ忍び込んだ?」

「それが俺にもさっぱり。気がついたらここにいて・・・なんで気を失ってたんだろ」


タッチはヨーコに蹴り飛ばされてここにいるのだが

本人は記憶が混乱している



ブロロロロロロ・・・・

遠くでドワッジのホバー音がする



「ま、いいか。悪いヤツとはちゃうみたいやし」

「ウーン・・・俺はツリーを見てて、えーっと」


とぼけたヤツだが、腕は立つ

タッチを見ながら、F岡にはある考えが浮かぶ


「よっしゃ。タッチ。もうハロゴンのことは忘れたる。代わりに最後まで付き合ってくれ」

「ん?いいよ照れ二人であのデカイのやっつけようぜ!」






そのとき






ぽよん





「あ・・・おっぱい照れ」

蘇る、手のひらのふにふに


「ブーッッ!な、なに?!アセアセ」

吹き出すF岡




ブロロロロロロ・・・

そして、ドワッジがバズを発射



ドシュゥゥゥン!!




「わ!F岡!直撃コース!」

ドワッジの爆風の脅威は、ラプターの時に見ている



あの爆風からは、もう逃れられない



「ガイアー!!」










ボカーーン!!










ガルルルルルーーーッ!!





モビルビースト



「!!!」


その速さに驚くタッチ


F岡はおもむろに、

モニターいっぱいに数値やメーター、グラフなどを次々に映し出した


「スラスター40%このまま、後脚リミッター解除。軌道修正-0.81、前腕モーター・・・アカン、+8、いや7.85で修正、固定」


キョロキョロとせわしなく確認し、

ブツブツとなにか呟いている


「F岡?」

「よし、いける!【オーガノイドシステム】起動!」



F岡の必殺技。オーガノイドシステム



「ハロゴン無しじゃ使えないんじゃなかったのか?」

「ああ、できん。でもプログラム組んだんは俺や。。ハロゴンの駆動系制御、全部マニュアルでやってみるわ。いわば〝擬似オーガノイドシステム〟!」

「で、できるのか?びっくりそんなこと!」

「フフッ、できたら、カッコええやろ!ニヤリ」


緻密な調整、演算を自分の感覚で制御し

駆動系のみに集中する


タッチの殺陣で火がついたF岡

今、無茶な賭けに出ようとしていた


「か、カッコいいって、・・・オイF岡・・・う、うおー!は、速いーっ!」

「・・・-6.1。6.0、スラスター55%まで噴射。ええぞガイアー・・・」

「・・・」


集中するF岡に、タッチは口を紡いだ



流れる汗

眼球が忙しなくモニターの数値を追い

ペダルを徐々に踏んでいく


機体はどんどん加速するッーーー




(あ、そっかニコニコ)


タッチには

真剣なF岡の表情が楽しそうだと感じた


(自分が作ったガンプラで、自分の限界を試す。それが嬉しいんだこいつは。・・・すげーな。こんなガンプラバトルもあるんだ。GBNには俺の知らないことがいっぱいだ)


タッチはゾクゾクっと身震いした

F岡の熱が、コックピット内に満ちているようだった




ババババッ!!

ドシュゥゥゥン!!

ドシュゥゥゥン!!


ドワッジの頭部バルカンとバズの弾幕


だが、

今のF岡を止めることはできない


弾丸をすり抜け

爆風よりも速く

獣は加速し、走るーーー

ひた走る!!


「ハハッ!す、すげえ!すげーよ!なんだよこの速さ!この無敵感!」

「第1から3までの加速装置起動、よし、スラスターは40%まで落として維持・・・」

「いけー!ぶっちぎれー!爆笑」


F岡はさらに加速

タッチはさらに興奮


そして





ドワッジにあっという間に辿り着き









「んニコニコ」



追い越してしまう





「行き過ぎだろ?ニコニコ」

「わかっとる!!」

「ふむ」

「なあ、タッチ。俺は、駆動系の制御で手一杯や。でもな、この走りは止めん。死んでも走る。だから、だからタッチ。ヤツの元まで走り切ったら“MSに変形する”・・・あとは、お前が剣でッ・・・」


「!!!」



擬似オーガノイドシステムのスピードを

斬撃のエネルギーに換える



口で言うほど簡単ではない

それはタッチにも分かった


スピードを殺さないように変形し

タイミングを合わせて斬る

ミスは許されない

一発本番



「・・・F岡」

「・・・なんや」



さっき知り合ったばかり

他人同士

稽古も、ゲネもないぶっつけ本番



「そんなもんが上手くいくと、本気で思ってる?」

「思うッ!」

「!」


即答だった



「・・・F岡・・・っ」



タッチの心臓が高鳴る

ガイアーのGがどんどん体に纏わりつくみたいだ



「なんや、出来ひんのか!」



ババババッ!


ドワッジのバルカン砲

F岡は回避し、旋回

再びドワッジに向かいコースを取る



タッチはギッと敵を睨み、

F岡の手の上から操縦桿に手を重ねた



「楽勝だよ・・・っ」

「!!」



F岡もにぃっと笑って、


「全加速装置、起動!推進剤も全部使い切る!」


最後の加速に入る



ババババッ!

ババババッ!

ドシュゥゥゥン!


もはやバルカンもバズも

ガイアーをすり抜けて通り過ぎる



ギャルルルルルー!

二人の高揚に付き合うように、ガイアーの咆哮が鳴り渡る



「ぶっつけ本番だーっ!」

「完璧なタイミングで変形したる!あとはお前がーーー」


「斬るッ」


四つの足が大地を蹴り

スラスターは煌々と火を噴き出す


「駆動修正-1.07。加速装置・スラスター誤差、共に0.05内。よし!距離800・・・400・・・今っ!

いったれ!タッチーーッ!!!」




出会ったばかりの二人が

互いを信じ、



呼吸を一つに・・・




今

獣の魂は

一本の剣へーーー






「大殺陣一閃・獣ッッ!!」








・・・









・・・・・












GBNエントランス・ホール




「やあ、リクくん」

「あ、キョウヤさん」

「クリスマス特別ミッションは、もう戦ってみたかい?」

「いえ、俺たちはまだ・・・あ、でも、もうクリアしたフォースがいるんですよね?」

「おお、そうだったのか。ハハッ。私は流れ星の目撃談の対応に追われていて。そうか。もうクリアしたところがあるのか・・・」

「本当にまだ見てないんですか??今、GBNじゃ、そのフォース【機獣旅団】の話題で持ちきりですよ。たった四人であのドワッジを倒したって」

「よ、四人!!?」

「はい。俺も今、ログを確認してるんですけど、どうも一人だけが残ったみたいなんですよね」

「ふ、ふむ」

「ほら、これですよ!」


リクのモニターを覗き込むキョウヤ

そこにはしっかりとブレードガイアーが映っている





そして・・・






「うおっ!・・・」


「こ、これは・・・ッ」










「す・・・凄い。ほぼ一撃で!」

「・・・まさか、こんなダイバーがいたとは」

「すごい!ねえ、すごいですよね?キョウヤさん!」

「ああ、そうだね・・・流星の獣・・・だな」


こうして、

ごく一部でF岡が【流星の獣】と呼ばれるようになったとか、

ならなかったとか・・・





・・・


・・・・


・・・・・








「ちょっと団長ー!一人で倒しちゃったの??」


ミッションクリア後


復活したカナタとローレンスがブレードガイアーのそばに駆け寄る


「む。」


その時、ローレンスが何かを察してカナタを制す

「どうやら一人ではないようだ」

「んー・・・?あれ?ハロ?・・・ハロゴンじゃなくて?」




コックピットは開いていて、二人が見つめ合っている


互いに多くは語らなかった

でも相手の目を見れば、

考えてる事が自分と同じだと解る




“コイツとガンプラバトルがしたい”




熱い視線ーーー


今、二人のダイバーの戦いが始まる






→【コラボ】ビルドダイバーズ妄想戦記

F岡vsタッチ (後半1)へつづく







あとがき


タッチの担当パートはこれでおしまいです

続きはF岡さんのブログにて

どうぞ最後までお付き合いください


敵機コンペのご褒美で、

このコラボをさせてもらってとても楽しかったです照れキラキラ


このお話を考えた時、

F岡さんに「こんな話を作りたいですー」

とメッセージしました


すると、自分のハロゴンに対する認識や、オーガノイドシステムの認識が色々間違ってて笑い泣き

結局

F岡さん監修でお話しを考える事になりました

リアルな方言指導もしてもらいました照れ


F岡さんはブログアップ前に内容を知り、

楽しみを奪ってしまった事になります

ごめんなさいアセアセ

でも結果、

当初、自分だけで考えてたより、

ずっと面白いお話ができましたと思います

打ち合わせを重ねるたびに、自分の中でも明確に表現したい点が定まった感じでした

ほんとにありがとうございましたおねがい


こんなガンプラの楽しみ方もあるんだなーって

大変でしたがホント楽しかったです


そして、

最後まで読んでくれたアナタ

ありがとうございました照れ


アメブロを始める前

リア友と見せ合うだけだったガンプラの楽しみが、

今じゃアメブロの人に見てもらって、それが主なモチベーションになってます


人と絡んでいくことは、想像以上に楽しいですね照れ


リア友との見せ合うこと、展示会に出すこと、そしてアメブロで絡むこと

このへんが今の自分のガンプラの楽しみ方なんでしょうね

大切にしていきたいですおねがい



さて、次はいよいよお待ちかね

F岡さんのターンに突入っスよー爆笑

後編も、是非お付き合い下さいねっ