JR東海、米国市場「N700S」アピール | 【ヒト・モノ・カネをテキサスへ】

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JR東海、時速360kmで挑む米国市場「N700S」アピール (2019/6/8 日本経済新聞 林咲希)

 

JR東海が新幹線の速度の向上を積極的に発信している。新型車両「N700S」の走行試験を報道陣に公開し、同社として初めて時速360キロメートルの走行を実現した。国内の営業運転速度は最高時速285キロメートルで今後も変更する予定はない。同社の狙いは海外向けに新幹線の高度な性能をアピールし、日本式の高速鉄道を売り込むことだ。

2020年7月に投入予定の新型車両「N700S」(6日、滋賀県米原市)

 

6日深夜、JR米原駅。2020年7月に導入予定のN700Sがホームを出発し、徐々に速度を上げた。午後11時49分頃、歴代最高の時速330キロメートルを超え、同360キロメートルに達した。車内の速度モニターには「SPEED 362km/h」の文字が映し出された。

車内に設置した速度モニターには最高時速362キロメートルの文字が表示された(6日)

 

同新型車両に報道陣をのせたのは今回が初めてだ。新幹線鉄道事業本部の上野雅之副本部長は「走行性能含めたポテンシャルが非常に高いと実証できた」と強調した。

 

JR東海が意識するのは、米テキサス州の高速鉄道計画だ。米民間企業TCP社がダラス―ヒューストン間で計画し、資金調達を急いでいる。19年中の建設着工を目指しており、実現できるかが焦点だ。技術提供を決めているJR東海は実績を積み重ね、資金調達に弾みを付けたい考えだ。

 

欧州の高速鉄道では、営業運転の時速300キロメートル超えは珍しくない。フランスのTGVは最高時速320キロメートル、中国の高速鉄道は同350キロメートルで運行している。東海道新幹線は線路のカーブや勾配が多く、最高時速は285キロメートルに抑える。試験走行で新幹線にも優れた速度性能が備わっていることをアピールした。

 

JR東日本がインドや東南アジアでの海外展開を進める一方、JR東海は米国に照準を絞っている。金子慎社長は「資金力と法制度が整っていて、安定的な事業ができる地域は限られる」と説明する。経営資源を集中投入し、現地に子会社を設立した。技術支援や受注協議を担っている。

 

N700Sは海外展開を念頭に開発を進めてきた。基本設計を変更することなく、8両編成や12両編成など柔軟に対応できる「標準車両」とした。国内では16両編成で運行するが、米国では8両編成を想定している。

 

米国経済は米中貿易摩擦やメキシコとの関税協議を受け、不透明感がただよう。「車社会」が定着した米国で日本の高速鉄道への機運を盛り上げられるか。テキサス事業の実現は、リニア中央新幹線技術の輸出まで視野に入れるJR東海の将来を占う試金石となる。

 

 

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