日の丸大企業、米スタートアップの祭典詣で NTTコムなど初出展続々 (2019/3/7 日本経済新聞)
NTTコムの狙いも同じ。同社は通信に代わるサービスの立ち上げを目指しており、協業や出資を含めたスタートアップなどとのチャネルを広げる考えだ。人工知能(AI)やAR(拡張現実)技術を用いたスポーツ観戦アプリ「SpoLive(スポライブ)」をひっさげて参加する。
2012年には約20の日本企業が参加したものの、ほとんどが新興企業だった。かつてと比べると、大企業の存在感が高まる。ソニーや三菱電機も昨年に引き続き出展する。
出展を通じた開拓戦略が実を結ぶ例も出始めた。今回初めてブースを設けるCM制作の東北新社はその一つだ。1年前のSXSWがきっかけとなり、NTTと共同で出展する。18年に会場を訪れた東北新社側の担当者がNTTの技術に注目。同社に働きかけ、異業種の連携につながった。
ブースではNTTが開発する触覚デバイス「Comptics」(コンプティクス)を活用した体感型のコンテンツを展示する。東北新社側が制作した花火やスポーツの映像に合わせ、腕にはめた触覚デバイスから刺激が走る仕組みだ。
有力スタートアップの発掘に向け、社員らを現地に派遣する企業も増加傾向だ。18年の日本人参加者は1500人規模で、今年はさらに増える見通しという。国別で米国に次ぐ規模になったとの声もある。
SXSWへの関心は株式市場でも高まっている。藍沢証券の清水三津雄日本株ストラテジストは「1月の家電・技術見本市『CES』などの国際イベントと同様に新技術が出てくるタイミングと注視する投資家は増えている」と話す。
SXSWは1986年、音楽などのイベントとして開始。98年からはネット関連の展示が増え、ツイッターを発掘したことで有名になった。今年は17日まで開く。
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