AHSホールディングス、住宅開発で米国進出 (2018/7/5 日本経済新聞)
住宅の建て売り事業を手がけるAHSホールディングス(横浜市)は住宅開発で海外に進出する。このほど米国本土とハワイの計5カ所でアパートや分譲戸建ての開発などに着手し、2019年から販売を始める。投資額は合計で約30億円。国内の不動産市場が将来頭打ちになるとみて、新たな収益源を海外市場に求める。
米国本土はロサンゼルスとヒューストン、ハワイはオアフ島西部で住宅開発を始めた。現地のデベロッパーとの共同事業で、完成した住宅は全て運営せずに売却する。投資額はほぼ自己資金でまかなう。
ロサンゼルスではソフトウエア関連企業が集積する地域やカリフォルニア大学ロサンゼルス校の近隣など3カ所で開発する。アパート2棟と分譲マンション1棟を建て、それぞれ20室前後の物件となる。19年中に販売を始める。ヒューストンではハリケーンの被害を受けた戸建て住宅を仕入れ、リノベーションして販売する。
オアフ島西部のマカハ地区では2階建ての分譲戸建てを約120戸開発し、19年に販売を始める。近くには米軍基地があり、今後も安定的な住宅の需要が見込めると判断した。
海外事業は今後、グループで約100億円ある現預金を活用し、収益性を確かめながら新規の開発案件を随時追加していく。20年4月期の海外事業の売上高は5億円を見込む。
AHSホールディングスは横浜市と川崎市を中心に戸建て住宅の建て売り事業を手がける。中核子会社のあさひハウジングセンターの18年4月期の売上高は前の期比13%増の195億円と過去最高だった。
あさひハウジングセンターの能重裕一郎財務部長は「国内の住宅建て売り市場は今後、人口減少や建設業界の人手不足などで頭打ちとなる。海外での事業展開を成長の柱とする」と話す。
