2026年6月8日、練馬区議会第二定例会において

吉田新区長による初の所信表明が行われました。

 

語られた内容について、発言内容順に沿って掲載したいと思います。

冒頭の挨拶として、区政運営に全力を尽くす決意が述べられました。

 

 

区政運営の基本的な考え方

 

 

① 区民の声を区政に反映する

新区長は、区民・区議会・職員の声を聴く、区民の意見をもっと区政に反映する

ことを区政運営の基本姿勢としています。

 

②区政の継承と新たな挑戦

区政については

良い施策は継承し、必要な部分は見直しをする。

また、新たな取組みにも挑戦するとのことです。

 

③民間の視点を活かした財政運営

議員や行政経験はないが民間企業の経営に携わっていた経験を活かし

区民、練馬区の将来に必要なものを考えながら財政運営に取組むとしています。

 

重点政策

 

選挙公約をどう取り組んでいくのか、

重点政策として区政運営にどのように盛り込んでいくのかが注目されています。

 

 

①大江戸線延伸の推進

大江戸線延伸については、

実現に向けて全力で取り組むとし、

事業計画案作成や、国との協議など、都の取組みに全面協力し、

地域まちづくりや大江戸線延伸推進基金の計画的な積み増しなどを進めるとしています。

 

② 美術館・貫井図書館の再整備

文化芸術は区民生活で大切なものとしていますが、

美術館・貫井図書館の改築に見込まれる経費があまりにも高額すぎるため

白紙に戻すと表明。

 

現在の建物を有効活用するとしていますが、

設備などの老朽化などが課題であると挙げています。

 

③稲荷山公園整備

稲荷山公園については

地域の理解を十分に得られていないことから計画を一旦立ち止まって見直す姿勢が示されました。

しかし、区域内には土砂災害の発生の恐れがあることや、

みどりの保全と課題解決に向け、公園整備の在り方や今後の進め方を検討するとしました。

 

④ 都市農業の振興と都市農地の保全

練馬区の大きな特徴である都市農業について

農業者支援、農とふれあう機会の創出、JAとの連携

を進める考えです。

 

⑤保育所・学童クラブの待機児童対策

6年ぶりに保育所の待機児童が21人となりました。

第一子保育料無償化などが理由であるとし、

解消に向け保育サービス拡充を検討するとしています。

 

学童クラブについては

4月に区立小学校2校でねりっこクラブを開設し、実施校は64校。

区独自の待機児童対策のねりっこプラスを41校で実施。

待機児童は52人発生したが、小学校1年生の待機児童はゼロ

 

今年度、実態調査を実施し、放課後の居場所づくりを進めるとのこと。

 

⑥区立小中学校給食単価の増額・修学旅行費の無償化

区立小中学校の学校給食について、区長自身が【誤解していた部分があった】と発言。

 

おそらく、区長就任直後の企画総務委員会でのやり取りに関係した発言だと思われます。

その時の委員会報告のブログは下差し

区長選結果報告と“答弁が止まった1分間”企画総務委員会レポート

 

食材価格上昇への区のこれまでの対応や質の高い給食提供について理解し、

23区トップの学校給食を目指すとしています。

また、区内農産物の活用も進めるとのことです。

 

修学旅行費の無償化については、検討を進めるとしています。

 

⑦福祉人材の確保・事業所支援

介護・福祉分野では、人材不足・書類業務の負担・職員確保の難しさ

が課題であるとし、支援策を検討するとしています。

 

⑧区民の声が原動力

みどりの保全に向け、みどりの区民活動会議を立ち上げるとしています。

 

新しい区政の方針づくり

 

新区長は、

  • 区民とともに未来の練馬を創る

  • 区政独立80周年を見据える

  • 新しい時代の練馬の姿を描く

ために、

新たな総合計画を策定することを表明しました。

総合計画が出来上がるまでの取組みについては、当面の事業計画を取りまとめるとしています。

 

所信表明の締めくくりでは、

区民の皆様から寄せられる様々な意見や課題に幅広く耳を傾ける区民とともに創り上げる新しい区政を、

と繰り返し発言され、「区民との対話」を重視されていると感じました。

 

一方で、選挙公約として掲げられていた政策のうち、今回の所信表明では触れられなかったものも多数あります。

新区長の公式サイトには公約が掲載されていますので、所信表明との比較の参考として、

今回発言がなかった主な政策を整理してみました。

 

【主なもの】

・学校統廃合(小竹小、豊渓中等)

・制服代、教材費等を含む教育費無償化
・練馬区独自の大学給付型奨学金
・フリースクールや居場所への支援
・子どもの権利条例の制定
・教職員の負担を軽減(支援員や司書の加配など)
・障害者雇用企業への区独自支援

・非正規公務員の待遇改善、公契約条例の制定
・家賃・更新料補助
・保証人制度の創設
・自動運転バスの導入
・大二中を分断する補助135・232 号線、外環の2、青梅街道IC、桜台東部地区防災道路など区民の声を受けて見直す
・こども若者会議の創設
・区長退職金の見直し、区長室廃止、区管理職の女性比率を向上
・パートナーシップ条例等の制定 など

(掲げられた公約については当方ではお答えできませんので、詳細はサイトへアクセスしてご確認ください。)

 

所信表明は限られた時間の中で区政運営の基本方針を示すものであり、

すべての公約が盛り込まれるものではありません。

 

今後、予算編成や総合計画の策定、各種施策の具体化の中で、選挙時に掲げられた公約がどのように反映されていくのか注目していきたいと思います。

明日から各会派の一般質問で質疑が行われます。

私の所属する会派から代表して、石黒議員が6月9日に一般質問を行います。

 

内容は、

1.区長の基本姿勢について

2.区長の選挙公約について

3.原価の中東情勢を踏まえた対応について

4.福祉施策について

5.ふるさと納税制度について

6.文化施策について

7.その他 を予定しています。

 

どのように練馬区政の舵取りをしていくのか。

注目の一般質問です。