2025年9月第三定例会において会派の一般質問を行いました。
正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。
地域に常駐する職員を配置した「地域担当職員」の設置について
これまで区民の声をどう収集してきたのか
練馬区では、これまでに区長とともに未来を語る会や区民意見反映制度など、区民の声を直接区政に反映させる取組みを行ってきました。
さらに、近年ではメールやねりまちサポーター制度などICTを活用し、時間や場所を問わず区民の意見を収集できる体制を整えてきており、これらは、迅速性や効率化というメリットもあり一定の成果を上げています。
しかし、一方でAIやICTの効率化が進む中、高齢者、障害者、経済的困難者、外国人住民などに見られるデジタルディバイドの課題は依然として残っています。
区民にとっても「わからないことは自分で調べるのが当たり前」という風潮が広がり、調べることを負担に感じる方々や困難な方には、効率化が区民と区を近づけているようで、逆に距離を助長させている矛盾もあるのではないでしょうか。
顔の見える関係の必要性
区としても労働人口の減少を背景にA IやICTによる効率化の必要性は十分理解できます。
しかし、行政課題が複雑で多様化する現状を踏まえて考えると、効率化を進めていくことだけでなく、あえて非効率であったとしても、日頃より区民と区職員が顔の見える関係性を築き、地域の日々の生活や様々な活動に参加し、区民に寄り添い課題を聴取していく体制を強化していくことが必要と考えます。
他自治体では、地域に常駐した職員の配置する拠点整備が進む
世田谷区では地域住民に密着した総合的サービスとして「まちづくりセンター」を区内27ヶ所に設置し、年間約2,000件の多岐にわたる相談を受けており、行政の縦割りを超えた対応を実現しています。
北九州市などでも、地域担当職員の設置により「どこに相談すればよいか分からない」という住民の不安解消につながっています。
地域担当職員を設置することで得られるメリットとしては、課題を現場で把握し迅速に解決できることや、自治会・町会・NPOとのハブ機能を担い、地域のコミュニティの活性化を促すことなどが挙げられています。
一方で、課題としては、人件費や拠点となる施設改修などのコスト増や、既存部署との役割分担の不明確さや、地域間の公平性の確保などが考えられますが、施設コストについては、既存の区民事務所を活用することでコスト抑制となると考えることから、A IやICTで収集した地域住民の声と現場職員の活動を連動させ、相互補完を図ることも可能となると考えます。
地域職員の配置をしたらどうなる?
区民と区職員の顔が見える関係を通じて、SNSやメール、ねりまちサポーター等ICTの活用方法を同時に伝えられ、将来的にはデジタルディバイド対策にも繋がり、結果として効率化に繋がる仕組みにもなるのではないでしょうか。
さらには、若手職員を配置し多岐にわたる接点業務を行うことで人材育成にも資するものと考えます。
複雑化する地域課題に対し
現在の区の取り組みにおいて、協働推進課が担当となり、地域団体やNPOと連携して、大きな区政課題の解決に一定の成果を上げています。
しかし、区政課題は「見通しの悪い交差点の対策」や「補助金の内容確認」、「ゴミの出し方や管理方法」といった日々の生活の中に数多くあります。
これまでの意見収集と合わせて、地域担当職員の配置により直接区民の対応をするハイブリット式とすることが、今後も複雑化していく地域課題を確実に受け止め、解決に繋がる仕組みとすることができると考えます。
議員も地域や区政の課題解決をする役割
地域や区政課題解決のひとつとして「議員」としての役割もあります。
議員との繋がりがあれば、お困りごとや相談したことがあったときに、解決に繋がるひとつの方法となると考えます。
しかし、議員と知り合いではない、問い合わせするにはハードルが高く感じるといったお声も…
議員への相談は決してハードルが高いことではないのですが、
これは、私自身も地域に出て区民の方々の声を聞く努力を進めなくてはなりません。
練馬区の区議会議員は50名。
50名と聞いた時に、多いと感じるか。
人口は増え続けているから、逆に区民の代表としては50人は少ないと感じるか。
議員定数の削減を訴えている私からすると、定数は削減すべきと考えています。
しかし、区民の代表である議員が減ることへのリスクも考える必要があります。
意見収集や地域課題解決には、様々な手法があり、区民の方が相談しやすい方法を選べるような体制で良いと思います。
練馬区は人口が増え続けており、地域職員の配置は進めることで複雑化する地域課題の解決に繋がると考えます。
議員の中でも定数削減に前向きでいない人もいます。
(過去に、議員定数削減の議員提出議案提出したことがあります。その記事についてはこちら)
定数削減に反対した理由は、議員の身分を守るための保身ではなく、何か違う理由であるのであれば良いのですが・・・
区では、今年度からねりま協働ラボを開始し、地域団体間の連携を推進しています。
答弁では、地域担当者職員の配置について、あまり前向きではありませんでしたが、区民と区との協働による地域課題の解決の取り組みについて引き続き注視してまいります。