以前SL2にマウントアダプターで古い旧ソ連製レンズを試してみたことが有った。

LEICA Kiev | redtylerのブログ

それらは戦後鹵獲されたツァイスの技術で作られていて、戦前のツァイスそのままに個性的で有ったが現在の作画に有効とは思えないものだった。

今回は手持ちの古いライカRレンズをサードパーティー製の安いアダプターにて試してみる事にした(純正は高価すぎるのでね)。

手持ちのRレンズは28/2.8と50/2の2本だ、私は現在作画に望遠は使わないので最小限これだけあれば良い、Q2を常用しているので28㎜だけでもいい位だ。

私のSL2のファームウエアは最新のものにアップデートしてある。

SL2は純正のアダプターを使用すると信号接点のあるレンズはその情報がボディに伝わる。

距離や絞り値だけでなくどのレンズを使っているかがボディに伝達されるのだ。

それによりそのレンズに纏わる補正が自動的になされる、周辺光量や歪曲などが最適化されるのだ(勿論キャンセルも可)。

信号接点を持たないレンズについてもボディ側に情報が格納されていて、それを呼び出しマニュアル設定すれば補正が使えます。

今回はそれは行っていません、素のままの描写です。

 

先ずはエルマリートR28㎜ f2.8から。

 

 

小型のレンズなのでアダプターに付けてもそれ程違和感はない。

その写りはこうだ、地元を流してみた。

 

先ずこのレンズが1970年に発売されたものというのをご考慮ください。

私の物は90年代に発売されたものですが中身は変わっていません。

 

 

この日は抜けるような晴天、このままずっと撮影していたかったのですが用事があって1時間ほどでした。

この早春の晴天をスカッと描写している、抜けがいいですねー。

コントラストも十分でf11まで絞っていますから隅々までしっかりと破綻なく写っています。

 

 

色乗りも良いのですが、暖色系の光が当たる自販機の赤はちょっとノスタルジックな色再現をしているような。

時間は2時半くらいで色温度は落ちてきていますからそうなるのだろう、それも又良い感じになっていますねー。

 

 

暗部の諧調も良くっていきなり潰れずにしっかりと再現しています。

これが今から50年以上前、いや設計段階からなら60年は前のレンズと思うと流石にライツ(当時)と思いますねー。

 

 

歪曲は流石に周辺では樽型が見られますがそれも不自然な物では無い。

撮り方ちょっとひねくれてるのは何時もの癖という事で。

 

 

兎に角これらを見ると現在使っても全くそん色のないくらいの性能だ、だがですね。

これを大きく拡大していくとやはり最新のレンズには全く適わないんですよ。

それはこんなweb画像ではわからない部分で、A3にプリントしたら比べると分かるくらいの差が有るのは確かだ。

 

ズミクロンR50 f2はどうだろう。

私のは4群5枚構成で5群6枚構成の初期型の後にでたⅡ型レンズです。

それでも発売は1976年ですから十分にオールドレンズだ。

 

 

こちらも見た目はコンパクトなのでそれ程違和感はない、中望遠といった風です。

その描写は。

 

 

柔らかな午後の日差しがいいですねー、抒情的な表現がいいです。

絞りはf11くらいまで絞っていますがそれでもカリカリしない。

勿論ピントはしっかりと捉え被写界深度もありますがそれでもこういった柔らかな写りをするのはちょっと他に見ないですね。

 

 

こちらはf22まで絞っています、手前のチャリから奥の電柱まで深度に入って拡大してもちゃんとピンは出てる。

そしてこの拡大した時ですが明らかにエルマリート28㎜よりも良く解像しているんですね。

勿論最新レンズと比べればそれは適わないのですが、かなり肉薄しているんじゃないかと思う。

それでこの柔らかな描写はどうだ、これ人物を撮るともっと際立つ。

今回作例は無い(モデルがいなかった、悲)ですが、これこそがこのレンズをいまだ高評価する方が多いという所為なのだと思う。

 

 

さてここまで撮ってみてじゃあこれが今使い物になるかといえば私は全くのNOです。

もうすっかり最近のカメラに飼いならされていてピントを合わせるのが結構しんどかった。

老眼というのは言い訳にならない、それはSL2には576万画素という高明細なファインダーに視度補正が有るから。

更にこれはミラーレス一眼なのでファインダーで見たままの画像が写る訳で、これが弊害になっている。

なに言ってるんだ、それって当たり前だろうというあなた!これがですねぇ。

普通一眼は絞りは解放でシャッター前に絞りが設定まで絞るという機構になっているんですよね。

なので常に絞り解放の画像がファインダーに出る、絞った画像を見たければ絞り込みボタンを押せばいい。

だが非純正アダプターを介す撮影だと絞ったらそのままの画像がファインダーに出るわけですね。

つまり被写界深度が出た状態になると、こうなるとピントの山をつかむのがかなり困難になるのでピントを合わせるのが難しくなるのだ。

勿論開放でピントを合わせシヤッター切る前に絞ればよい訳だが(遥か昔のプリセット絞りだ)、そんなめんどくせーことやってられるかてーの、、(by江戸弁)。

なので28㎜は殆どを目測でした、50㎜はめんどくせーとか言いながら撮影していると。

オートフォーカスに慣れちゃってるのもありますね、合照部を表すピクトを確認すればいいだけなのでね。

 

という事で成程と楽しませていただきました、特にズミクロンR50は傑作であるのを再確認です。

でも実際の撮影に使えるものではないという事ですかね、余興には楽しいですがね。

今回私のお遊びにお付き合いいただき誠にありがとうございました。