先日のライトリフレクター化+LED化により安全性が高まった我が72ですが。

 

 

宣言通り最新の省エネオイルを入れてみようかとという訳だ。

選んだのはこれまでのウルトラG2(10-40)からプロ・ホンダのスタンダード(5-30)に。

旧車は固めで強い幕を張るべきという理念からは大分異なったオイルです。

 

 

確かに今のエンジンは内部にシニカルコーティングやセラミックコートなど最新の装備がなされている。

それを踏まえたうえでのチャレンジという事ですね。

直ぐに温まるだろうが煙とか吐かないかなぁ、などと心配は有るが、ダメならすぐに交換すればよいとの人柱で行うことにしたのだが。

表に出して始動するもぶぶぶとかかるのだが直ぐに止まる、この後この繰り返しだ。

経験的に失火しているみたいな症状です、試しに軍手をマフラー後端に被せて始動する。

軍手外して匂いお嗅げばちゃんと生ガスの匂いがしますからガソリンは気化しています、キャブじゃない。

プラグ外して火花を見ます、具合を見るとー。

 

 

ちょろちょろどころか途中ら火花出ません、点火機系確定ですね。

怪しいのは2つですね、シート取ってその部分を確認します。

 

 

この72には後続けでセミトラと16V化の昇圧ユニットが取り付けてある。

KYUKONと書かれているのがそれで二段になってて、下のシルバーがセミトラで上の黒いのが昇圧コンバーターです。

 

 

KYUKONブランドは幾多の雑誌にも取り上げられている程、なので信頼性はあると思っていたのだが。

配線を調べてメインスイッチをON-OFFしてるとパチっと音がした、ヒューズが切れる音だ。

 

 

見事に切れてる、という事はどこかで短絡(ショート)か漏電しているという事ですね。

私の72のハーネス関係は全てリプロですが定評ある新品にしています、なのでヒューズもこのタイプなんですね。

という事はハーネス関係じゃないと、もう直ぐに特定できるのはセミトラユニットか16V化ユニットのどちらかです。

回路的に難しい物では無いセミトラユニットよりもDC-DCコンバータという16V化ユニットの方が怪しい。

コンバータは一度直流をパルス化してトランスフォーム(変換)してから再び直流に直すというめんどくさい回路なんですね。

なので半導体がパンクしているか劣化しているかです、16V化ユニットのマイナス側を外してメインスイッチを入れるとヒューズは飛びません。

 

 

原因はこいつだ、定評あるユニットと思っていたのですがね、走っている途中じゃなくてよかったです。

という事でこれを外してセミトラだけにすれば治る訳ですが、本当にこいつ単体での故障なのかと。

一応仕事がエンジニアでプログラマーとしては他の原因も探ってみないとですね。

というのもこれはライトをLED化して常時点灯にしてから発生した訳ですから。

早速今一度CB72の回路図を検討します。

 

 

ウインカーの無い初期型のサーキット(回路)ですがこれを参考にするとー。

常識からすると一部が意味不明な回路になっているのですね、なんじゃこりゃです。

交流発電機には3つのコイルがあって一つは黄色線、もう一つは並列接続したのがピンク線です。

この黄色線の交流回路はレクチファイヤー(整流器)へ行き直流化されバッテリーなど主に点火機系へ供給されます。

ここまではいたって普通なのですが。

ピンクと黄色線は途中で分離してヘッドライトスイッチへ行っているのですね。

このピンク線こそライト点灯時に電力を補うという独自な増強回路です。

という事はライト関係は交流になっているという事です、このこと自体は珍しいことでは無く昔のバイクは多かったし一部原付など最近まで使われていた。

エンジンかかるとチラチラとライトが付いて、エンジンの回転数で明るさが変わるやつと言ったら判るでしょうかね(最近のは流石にこれは無いか)。

だがこの回路ここからが謎で、黒いIGと書いてある線がメインスイッチからライトスイッチに入っているのですね。

この黒線は他にセルスイッチのソレノイドとかブレーキランプスイッチへ行っている、なので+12Vの直流です。

 

ここでライトスイッチの作動を見てみます。

センターOFFで右へ回せばヘッドライト、左でポジションランプです。

エンジンOFF時にメインスイッチを入れ各ライトへライトスイッチを回すとそれぞれしっかりと点灯します、黒線よりの直流回路で点灯しています。

そしてエンジンをかけると、各ランプはアイドリング時にチラチラするのですね。

これは交流回路が混ざっているようなのだ。

電球だと目立たないですが、LEDは応答速度が速いですら正直にチラチラすると。

これをどう説明するかというと、つまりは直流回路と交流回路がこのライトスイッチ部分で一緒になっちゃっているようなのです、なんじゃこりゃです。

まぁバッテリーを大きなコンデンサと考えれば無きにしも有らずだが、スタンダードは整流がセレン素子のレクチなので何とかなっちゃっているようなんですね。

綺麗な電気じゃないです、正直LEDにこの増強分の交流はは不要な回路だ。

 

 

今回は時間の関係にてこれにてサスペンドですが今後の予定としては。

ライトは黒線による+12Vだけで点灯させる、消費電力が少ないLEDなら問題ないはずだ、なのでライトスイッチに行く黄色線とピンク線を外します(これやってるのは他に見たことないかな)。

そしてこの黄色線とピンク線を繋ぎます、これにより整流器へ行く電力は増しますので、バッテリーへの供給電力は増えるはずです(こちらの結線方法は割と有名)。

この72は整流器に汎用のレギュレーターを使っているので供給電力過多でも安定した電力を供給できるはずです(なのでジェルバッテリーにしている訳で)。

 

これが上手く行けばアイドリング時のチラチラは無くなるはずで、点火機系やセル灯火類も純粋な直流で駆動出来ます。

 

とここまで来て、16V昇圧コンバーターが壊れた件はどうなっているのかという事案は何処へになっちゃってますねぇ。

コンバーターは直流回路だけでの駆動なので関係なく単体での故障でしょうかね。

それともLEDにチラチラと影響を与えるくらいなので、直流に交流が混ざった電気に原因があったのかもしれませんね。

とりあえずやってみましょう。

 

 

追記。

ここで波形図の考察について直交流重ね合わせの原理の公式より求めると実態はこうなる。

前回の考察はマイナス部分の解釈が違っていましてこちらが正解です(総合電圧の結論は同じなのですが)。

+16VというのはKYUKONの16V化ユニットを取り付けた状態になります。 

 

何でこうなるかというのは前述重ね合わせの原理といって、これは説明がめんどくさいので公式は割愛しますが。

用は水圧に例えると解りやすいか。

つまりは通常16㎏かかる水圧に12㎏づつ足されたり引かれたりする水圧が加わるという事です。

なので瞬間的には28ボルトという既定の倍以上の電圧がかかっていたという事のようですね。

こりゃ点火機系全部飛ぶわね。

じゃ何でノーマルの時はこうならなかったのでしょうかねぇ、ノーマルの場合は24Vが掛かっていたという事になるのですが。

これはライトの電球が何らかのバッファになっていたという事でしょうかね、それしか説明がつかないです、結果オーライの回路だ。

だって症状は単に電球をLEDに変えただけで起こっていますからね。

今回は完全に直流と交流は切り離しています、さてどうなるかですね、ちょっと楽しみでもありますよ