富士スピードウェイに隣接するフジモータースポーツミュージアムは今回8回目の拝観だ。
半年毎に企画展示が変わりここ数年は年に2回必ず行っています。
今回の企画展は耐久レース、それは頂点であるルマン24時間参加車両という事になるだろう。
パイオニアは勿論シグマMC73だ、元トヨタの社員であった加藤真氏が興したシグマオートモーティブは72年に生沢徹選手が持ち込んだロータス出身のメンバーが作ったGRDというイギリス製GC出場マシンのメンテナンスから始まり、73年には早くも自社製のシグマCG73というモデルを開発。
当初はトヨタ製エンジンを使用するべく開発されだが土壇場でトヨタが拒否し、生沢氏の伝手でマツダ製ロータリーのA12エンジンを搭載して登場した。
そのルマンバージョンがシグマMC73というルマンスペシャルでその登場を期待していたのだが。
HPでのアナウンスにはその名は無かったものの、この車両が登場するというので俄然行ってみたくなったわけだ。
通常企画展は1階奥で行われるのだが無かった、代わりにいすゞR6クーペとスパイダーの競演を見ることが出来た、勿論これは次回掲載しますよー。
という事でエレベーターで2階の展示場へ、エレベーターの扉が開くとそこにはこれが展示されてた。
思わずおおーーーー、である、まさに幻のマシン童夢RL-81がそこに有る。
いゃぁ参った、凄いぞこれ、正にサルテサーキットの長い6キロのストレートをいかに速く走るかという目的に的を絞られたマシンがそこに有る。
戦跡その他はネット上に沢山あるのでそれを参考にして頂くとして、まずは見てみましょう。
低いのが際立つシルエット、そして長いロングテールが一層引き立てます。
車体の基本構成は79年に初めて挑戦したRL-79から変わっていないようですが、よく見ると毎年改良がなされているのが判ります。
79は中古マシンの部品を流用して組み上げたようなものだったのですが、この頃には殆どがオリジナルで成形されているという。
長いと同時に細いのも際立つ、これも全面投影面積を削って直線を意識しカーブは犠牲にしてでもトップスピードを稼ぐという設計理念によるものだ。
シグマが74年に投入したMC74は、タイヤサイドも包み込む流線型のレイアウトを取ったら全面投影面積が増えてかえってトップスピードが減少したという経験もあってのことだろう。
そしてコクピット、運転席がかなり特徴的です。
フロントにはスクリーンは無い、そして蓋のようなトップカバーが付きます。
このカバーはハッチのように後部をヒンジとして上に開く、サイドにはスクリーンが有ります。
これはクローズドとオープンの両方いい所取りをしたレイアウトとの事のようだ、だが追随するものが無かったのはメリットは無かったという事でしょうかね。
幅も狭くてドライバーは少し左に首をかしげてドライブしていたといいますよ、それだけ究極なレイアウトだったようです。
長ーいオーバーハングを持つリヤ周りは結構シンプルだ。
出来るだけ低ドラッグでダウンフォースを得るべく配置されたウイングですが、これも今見るとどれほどの効果が有ったものなのかですね。
だがサルテサーキットで走らせてみると欧州勢が驚く400キロ近いトップスピードを記録したという。
搭載されたエンジンは当時F1でスタンダードだったフォードブロックのコスワーズ製3リッターV8で、パワーは有るが耐久性には疑問が残るもの。
だがこのDFVを搭載したイナテルラやミラージュといった車両は好成績を上げていますね。
用はそのあたりも慣れていなかったという事でしょうか、カムシャフトも種類が有り組み合わせにも苦労したとか有りますね。
なのででしょうか81年は2台出走も両方ともリタイアでした、もしDFVマスターの鹿島さんが参加していたらなんて思っちゃいますね。
まあ兎に角この特化したスタイルには魅了されます、これで6キロのストレートを400キロ近くで走っていたのですからね。
アルミのモノコックは何かあれば簡単にぐちゃぐちゃです、今のカーボンコンポジットとは強度が格段に違う。
正に命がけです、少しのミスでも許されない世界だったと。
今回はもう1台の童夢も展示されてます。
ワコールカラーの童夢85C-Lです、末尾のLはルマン仕様のロングテールを表す。
トヨタのラリーで活躍していた4T-GTターボ改を搭載して85年のルマンにはトムス2台童夢2台という4台体制で出場し。
トムスの1台が中嶋悟、関谷正徳、星野薫により12位で完走を果たします。
トヨタのルマン挑戦はここから始まったというのは有名な話ですね。
いゃぁ素晴らしい遺産を見ることが出来ましたよー、もう大興奮でした。
何時も説明員の方といろいろとお話しさせていただくのですが、この後童夢との話し合いで追加展示車両が有るのだという。
この日は勿論発表前でしたから分かりませんでしたが戻ってHPを見ると。
なんと25日より童夢 零が展示されるという、うーんこれも見てみたいなぁ、来年行くかなぁ、、。
という事でフジモータースポーツミュージアム参りはこの後もどんどん続きますね。





