SFでありホラーでもあり、また、ミステリーのようでもあり、個人的にはクゥトルフ神話のようにも感じて楽しめました。
ミームとは逆に、相手の記憶などを抹消し認識されることを拒みながら浸食していくものに対抗する、反ミーム部門。
その知られざる戦いの模様はゾクゾクするものが。
記憶を失い認識すらできない「アンノウン」にどう対抗するのか。
既に人類はこの戦いに負けているのか。
負けた世界でどう戦うのか。
失うであろう記憶に対して、未来にどう託していくのか。
連作短編のような形で主人公が誰なのかと思うような展開でしたが。クイン・サーガともいうべき概念と概念の戦いは、正直全てを理解するのは難しい。
それでも、エヴァなどのアニメに親しんできた人にとって、この作品を覆う雰囲気や概念を楽しめるのは間違いないのではないでしょうか。
映像でも見てみたいなと思わせるぐらい面白かった!
ところで本書が出るまで「SCP」なるものを知りませんでした。
今でもよく分かっていませんが、そのネット発の共同創作コミュニティにて発表されている、異常存在にまつわるSFホラー小説から本書のようなものが発掘されていくのも時代ですねぇ。
