『ライルズ山荘の殺人(マーダー・ミステリ・ブッククラブ)』 C・A・ラーマ― | 固ゆで卵で行こう!

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〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉シリーズ4作目。
 
今回、アリシアたちは新たなメンバーを加え、新メンバーの顔合わせも兼ねて古風な山荘で読書会を開催する事に。
 
ところがその山荘でまたもや殺人事件に遭遇。
 
更には山火事の発生により一行は孤立状態になる中で、読書会どころじゃなくなったアリシアたちは事件を自分たちで解決しようと調査を開始します。
 
登場人物それぞれが、何やら心の内に抱えているものがあるようで、それゆえ誰もが怪しいと感じさせるようなクリスティっぽい雰囲気が物語を盛り上げます。
 
ただ、推理というより手に入った手掛かりで一気に解決に向かう感じは、クリスティばりのミステリーを期待すると物足りなく感じるかも。
 
けれどもアリシアから見るとしっかりしているように見えていたリネットが、実は抱えていた葛藤を乗り越え、前に進もうと決意する姿が何より印象的で良かったです。
 
今回はそんあリネットを始めとした各登場人物の内面を掘り下げる事で、よりクリスティ風味が強いお話しだったような感じがします。
 
なお、今回の課題書は『そして誰もいなくなった』だったんですが、課題書の通りに次から次へと減っていって誰もいなくなる訳にはいきませんね(笑)。
 
あ、あと、顔も知らないような新メンバーを誘って、いきなり人里離れた山荘で泊まりがけの読書会っていうのも、考えてみるとなかなか強引というか、アリシアも思い切ったなぁ、なんて思ったりも(笑)。
 
でも、読書会には初めて顔を合わせる人も多いですし、こういう特別な読書会には参加したくもなります。
 
もちろん、そこで実際に事件が起きるのだけは勘弁して欲しいですが(笑)。
 
 
さて、次回からは課題書もクリスティでは無くなるそうで、シリーズとしてはよりミステリーとしても物語としても幅を広がっていくのかなと、そんな期待と共に次作を待ちたいと思います。