『ホット・ロック』 ドナルド・E・ウェストレイク | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:ドナルド・E・ウエストレイク
『ホット・ロック』 (角川文庫)

天才的犯罪プランナーのドートマンダーの元に、アフリカの某国の国連大使から美術館に展示されている巨大なエメラルドを盗み出して欲しいという依頼が舞い込む。

ドートマンダーはプロフェッショナルな仲間達を集め、自身が作った完璧なアイデアの元に見事に宝石は盗み出す事に成功するのだが・・・。




“悪党パーカー”シリーズでもお馴染のリチャード・スタークがウェストレイク名義で送る“ドートマンダー”シリーズの1作目。

主人公のドートマンダーは天才的犯罪プランナーで、その仕事に必要な仲間を集め、意表を突くようなアイデアの元に泥棒をする男。

だが、常に悪運に見舞われて、完璧に仕上げたはずの計画がなんらかのハプニングによって綻びていく様子が描かれる、ユーモア溢れる犯罪小説のシリーズだ。



このシリーズを特徴づけるのは、やはりユニークで個性的な登場人物だろう。

主人公のドートマンダー自身はタフで仕事の為なら冷酷な事も厭わない、ハードボイルドを地で行くような男。

しかし彼の元に仕事を持ち込んでくる相棒は必ず何らかの悪運を呼び込んだり、その他の登場人物もそれぞれがその道のプロでありながら一癖も二癖もあるような者ばかり。

それらをなんとか統率し、一旦は困難な仕事をやり遂げたかに見えるが、いつも不運に見舞われるドートマンダーの苦悩する姿は読んでいて同情するものがあるが、思わず笑ってしまう。



割と軽いタッチで、気軽に楽しめる犯罪小説という事で、アニメのルパン三世が好きな方ならきっと気に入るシリーズ。

そしてその中でもこのシリーズ第一作目は、その奇抜な計画とどんでん返しが最も堪能出来る作品なので、是非一読してみて下さい。