あさばの滞在記、たくさん読んでいただき嬉しいです✨
その旅の最後に立ち寄ったのが、三島の老舗うなぎ店「桜家」。
久しぶりに訪れて、改めて“日本の老舗の力”を感じました。
📍これまでの旅の記事はこちら
中伊豆ワイナリーで圧巻のワインコレクションとチェックイン。
サロンの素晴らしい芸術品と能舞台を眺めながら浅羽さんとアペロ。
旅館の朝ごはんの完成形。
幽玄な能舞台で見た人間国宝の舞と日本の美意識と心について。
あさば滞在記も、いよいよ最終章。
力が入っちゃってちょっとしたエッセイを書き終えたような気分です☺️
チェックアウト後は、鰻の老舗——三島の「桜家」へ。
小さい頃、伊豆旅行の帰りに親に連れてきてもらった鰻屋さん。
何十年ぶりだろう…本当に懐かしい。
今では観光地として人気で行列必至の桜家。
でもこの日は14時半過ぎに到着したおかげで、待たずに入れました。ラッキー✨
ここ「桜家(さくらや)」は、創業安政三年(1856年)。
なんと江戸時代末期から170年近く続く老舗です。
当時から“富士山の伏流水”が湧き出る三島の地で鰻をさばき、
その澄んだ水で臭みを抜く「立て場鰻」の文化を守り続けてきました。
明治期には文人墨客も多く訪れ、
若山牧水が「うなぎを食ふ日のつづけり桜家に」と詠んだのは有名な話。
今も店内には、その直筆原稿が飾られています。
店内は昔と同じ木の壁。
ふと視線を上げると、若山牧水の直筆原稿。
あの頃もここにありました。
ほんのり甘めの卵焼きが、懐かしい味。
びっくりするほど柔らかく、ふんわり。
個人的にはもう少し香ばしくパリッと焼かれている方が好みですが、
この軽やかさも桜家らしさかもしれません。
鰻重が出来上がるのを待ちながら、
わさび醤油をつけた白焼きをつまみに、
ビールを一口。
これが私の鰻を食べる時の最高の瞬間♡♡
香ばしく焼けた鰻は、身がふっくらと柔らか。
タレは甘さをぐっと抑え、醤油が立った味わい。
桜家のタレは140年以上継ぎ足されてきた伝統の味「かるみ」と呼ばれるもので、
醤油を効かせた甘すぎないタレが特徴です。
東京の「野田岩」に近い印象でした。
江戸時代の江戸前の鰻のタレは総じてそうだったのではないかと思います。
関西や九州の方には淡く感じるのではないかな。
先週2026年ミシュランが発表されましたが
今回野田岩のおじいちゃんが表彰されました。
戦時中の東京大空襲の夜、
野田岩のご主人は秘伝のタレの壺を抱えて逃げたと小さい頃聞きました。
江戸の頃から継ぎ足してきた“命の味”を守るために。
その壺があったからこそ、戦後もあの味が続いているのだと思うと胸が熱くなります。
日本には1000年続く老舗が10軒、
500年続く老舗が50軒ほどあるそうです。
この数は世界一で
世界の老舗の半数以上が日本らしい。
京都はアメリカが意図的に攻撃対象から外してくれたおかげですが
あれほどの戦火に見舞われても、
伝統を守り続けてこられたこと——本当にすごいことだと思います。
桜家もまた、140年以上継ぎ足されてきたタレを守り、
暖簾を守り続けているお店。
倹約と勤勉の精神があればこそ、ですね。
三島の鰻、久しぶりに堪能しました!
帰りに三島大社へ寄ろうと思ったら、もう閉門の時間。
今回は観光らしいことはほとんどしませんでしたが、
あさばを堪能出来たので大満足です。
新幹線までの時間、駅前のスタバでコーヒーを一杯☕️
店内には制服姿の高校生たち。
その何気ない光景を見ながら、
「ああ、現実に戻ってきたな」とふっと思いました。
夢のようなあさばの時間が終わり、
またいつもの日常が始まります。














