こんばんは~~
吹田・関大前 古民家サロン「静心庵(せいしんあん)」主宰
・僧侶の淨華 です
昨日は、
お盆というのは、亡き人を通して仏さまの教えを聞くご縁を頂く大切な時だと言うことを
お話させて頂きましたが
今日は、ひとつの詩をご紹介させて頂きます。
◇◇◇母の遺言◇◇◇
駆けつけると
認知症の母は死んでいた
もちろん遺言なんて
どこにもなかった
母のおむつを替え
言葉のない母にとまどい
徘徊する母に苛立ちながらも
一晩中さがしまわった
母との一日一日
死へ向かう母の姿も
死へ抗い生きようとする姿も
それを通した自分の姿も
すべてつぶさに見つめて
母を私に刻んできた
母の亡骸(なきがら)は母のものだが
母の死は残された私のものだ
母を刻んだ私をどう生きていくのか
それが命を繋ぐということ
この私自身が母の遺言
◇◇詩人であり、児童文学作家の藤川幸之助氏の詩で、
小学校教師を経て、詩作・文筆活動に専念。
認知症の母に寄り添った経験をもとに、命や介護を題材に作品を作り続けられています。
亡き人が生きてきたその命の証を頂いて
今、私という存在がどのように命を繋いでいくのか
たくさんのご先祖の命を引き継いで生きていくのです
やがては、亡き人と同じ道をたどる私です
だからこそ、今をどう生きて行くのかを問われているのではないでしょうか

