日本の電波趣味の人なら、まず知らない事はないであろう地名、「八俣」


日本の…実質的には“NHK”の国際(短波)放送の国内送信所が在る場所です。


「マイクロ波電波塔がテーマなのに、なぜ短波?」

という意見もありましょうが、ここは中継等を要さずに全地球規模に電波が届く短波の大規模施設を取り上げてみようかと。


場所は茨城県が西に突き出した所にある古河市。

交通機関のアクセスは…

なんと、JRバス(関東)が、送信所近くまで来ています。

JRバス…元の“国鉄バス”は、主に“鉄道代行”として、敷設が予定・計画されていた所等に路線が設定されて、この路線も元は下妻を経て土浦まで運行されていました。

八俣送信所近くの終点「大網」までは、ほぼ1時間毎ですが、他に古河駅近辺の地域路線もJRバスが運行しています。

たまたまなんでしょうが、送信所向けに走っている様な路線です。しかしその終点手前で乗客は私一人になり、送信所も大所帯ではないので、ホントたまたまなのでしょう。

以前は近くの名崎にNTTの短波送信施設も在りましたが、とうに廃止になっており、今は日野自動車の工場が建っている様です。


さて、電車で都心から古河駅に着く手前で、NTTや国交省とは違う感じの電波塔が見えました。

※これはバス車内から撮った画像

調べると、“駐屯地”の鉄塔でした。電波趣味には、なかなか楽しそうな街です。


古河駅を降りると、さすがに“JR”のバス。駅玄関真正面にデーンと乗り場が在ります。

車体は撮り損ね…(時間ギリギリだったの)

鉄道予定路線だけあり、県道レベルではありますが、細かい道には入らずスイスイ進んで行きます。


少し手前の東山田(読みは“やまた”。“八俣”は古い地名らしく、地域の地名は山田ですが、村が置かれた時は“八俣村”となり、小学校等の公共施設は八俣を冠していて、送信所も開設時の村名を冠したのでしょう。)バス停辺りで送信所の鉄塔群が見えてきます。

JRバスなので、終点も見ておこうと大網まで行きました…が県道から少し入った所に置かれたバス停は、特にターミナルっぽい建物は無く、待機場らしきがあるだけでした。


ダダっ広い、ほぼ正方形の1キロ四方(1000000㎡)の敷地の、東と西の端からそれぞれ300〜400m内側には南北に走る市道が通り、大網バス停はその東側の市道の入口に近かったです。

送信所を運用・管理しているのはKDDI…KDDからの流れですね。

熱中症警戒が出る中の真っ青な空。雲は所々に少し浮かんでいるのみ。


殆ど日を避けるとこがありませんが、所々に植えてある樹の木陰で休みながら行きます。

東側市道沿いのアンテナ




市道の東側敷地に立っています。

こちらは大洋州、アメリカ方面向きで、向こう側に向けた電波が発射されます。

見え難いですが、鉄塔の間に、ワイヤーが網状に張られています。これが短波の“カーテンアンテナ”と呼ばれる送信アンテナ。


この時間、このアンテナ…というか、朝の10〜11時は、ラジオの国際放送は、海外局発信も含め、放送が無く、電波は出ていません。


局舎区域入口


見えませんが、局舎の一部は、戦前に建てられた物だとか。
これは…宿舎?
画像の通り、送信アンテナ敷地と市道は、厳重に仕切られてはおらず、植え込みや簡単な柵があるのみです。


幹線道路が走る北辺から、西側市道ヘ…

朝鮮半島や中国等、比較的近隣向けのログペリアンテナ。



細いポール状の2本の鉄塔から、水平方向に斜めにジグザグに張られたワイヤーが送信アンテナ。

そして見えてきた西側のカーテンアンテナ。



こちらは市道の東側に張られていて、電波の発射方向は、“こっち”。

ちょうど、11時からの在外邦人向け放送(内容は、ほぼラジオ第一(JOAK)をそのまま流している)が始まっていて電波が出ていますが、身体や頭に変調を感じることは無かったです(笑)


この時間に始まった放送は…

東南アジア向け、17810khz

極東ロシア向け、17525khz

アジア大陸向け、15195khz


持ってきていたワールドバンドラジオで合わせたみました…

目の前から電波が出ているのでバリバリに聞けると思っていましたが…電波は入っているものの、音声のレベルが不安定。

アンテナの角度や長さを調整すると、微妙な角度調整ではっきり入るポイントがあり、電波に指向性を付けている関係かなと。


画像を撮りつつ進んでいると、1時間後だった側近のバスに間に合いそうもなくなり、しかし次はその約2時間後…

ちょうど、電波をマトモに浴びそうな(笑)所に木陰があったので、放送を受信しながら休憩することにしました。水もオヤツも準備していたので☆

休憩していた場所の…
目の前の風景☆

訪問日は甲子園の高校野球の真っ最中で、ずっと野球でしたが。


NHK国際放送の使用周波数は全部メモリーに入れてあるので、他の周波数も合わせてみると、過変調や混変調があり、多くの周波数で放送中の内容が被って来ます。アナログのラジオなら使い物にならなかったでしょう。

中でも、放送されていない国際用の6190khzで明瞭に受信したり、13時から11825khzで放送される、中国向け(中国語)放送のインターバルシグナルが、受信していた邦人向け放送に被って来たり…


ちなみに、この13時の放送で訪問日から数日後、中国人アナウンサーが個人的見解を勝手に喋ったんですな。

しかしニュースを聞いた後、SNS等色々検索してみたのですが、“その放送を聞いた!”という声は上がっておらず、リスナー少ないんだな~、って思う。

この13時の中国語放送のニュース部分は、第二放送でも同時放送されているのにも関わらず、である。

そのNHK国際放送ラジオの外国語放送の内容とは、1放送30分程度で、だいたいはニュースの後、日本の文化等の紹介を兼ねた日本語講座、という2つの内容。

近隣国の日本語放送と比べると、とってもあっさりした簡便な内容です。


右端に局舎が見えます。戦前からの建物は…見えない。
全体的に、ほぼ平屋です。
STLの八木・パラボラは見当たらず…
番組伝送には通信ケーブルが使われている様です。

帰りのバスは、前にコンビニのある少し手前のバス停から乗ることに。

コンビニで買い物、トイレ、冷房で身体を冷やし、バス停で帰りのバスを待った。


このあと、古河駅に戻りKアリーナ横浜に向かいました♪(何だったかは、気が向いたらアップします☆)