ブログを再開して、最初に
書いたショートショートです。

 「俺は誰に殺された」

グサっと、音がした
背中が激しく痛む

気が遠くなるとは、このことか?
バタっと、身体から何かが
抜け落ちたようだ。

重い着ぐるみでも着てたのか
って感じで
身体がふわふわする。

あれ?もしかして

俺って、飛んでる?

ヒイ~あそこにナイフ刺さって倒れてるの、俺じゃね?

だ、誰に、誰に殺られたんだ。
ちくしょう、もう刺した奴
いないじゃないか~

うん?
もしかして、あれか
あそこ、走ってる奴。

いや、あれは終電に間に合わそうと、走ってるだけの、しかも
女だ。

刺したのは、男だろう。
通り魔か、何にしても頭のおかしい奴だろう。

それにしても

俺は死んだのだろうか?

まだ、誰も助けようとも
しないって、何故だ!?

俺が背中にナイフ刺さったまま
放置されてるんだぞ! 

誰か、助けてやってくれ!

(お願いします。)

あそこで背中刺されて
倒れてる男(俺)が漸く救急車で
運ばれた。

俺は、今、どこも痛くない。
俺は死んだのだろうか?

まあ、いい。
とにかく、俺は、俺を殺した
奴を突き止めるぞ。

このふわふわした身体を
使って。

透明感、抜群なのだろうか。
誰も俺が見えてる人間はいない
ようだ。

俺を刺した奴は誰だ。

浮遊しながら
家に帰り
テレビを付けると
俺のことをニュースで
報じていた。

犯人は分からないと言いながら
通り魔的犯行だとニュースキャスターは、言っている。


恐らく、同僚の田中だろう。
何かと俺のやることに
難くせつけて、俺の邪魔ばかり
してきたからな。

先に課長になったことが
気に入らないとボヤいてたらしいから。

うん?いや、田中じゃないな。
あいつは仕事上で俺の足を
引っ張るから、殺人などする
訳がない。
失脚が狙いだから。

となると、案外、こういうのは
側にいる信頼していた部下って
パターンかな?

いやいや、そんな訳は
ないだろう。佐々木は出来る部下だし、サッパリしてる奴だ。


「たった今、入ったニュースをお伝えします。」

突然、ニュース速報が
入った。

「先程、お伝えした、
○○市刺殺事件の犯人が捕まった模様です。では、現場からお伝えします。」

「はい。こちら○○県警本部からお伝えします。犯人は20代女性です。」

(え、女性?
そうすると、あの時、走って
駅に逃げてた女か?)

でも、この女誰だ?
まさか、ストーカー?か?


「県警本部によると、犯人の
女性は付き合ってた男性との
トラブルから遺恨を持ち殺害をしようとしたと自供したそうです。」

(付き合ってた?
勝手に付き合わされたのか、俺は。
どういうことだ?)

「しかし、刺した相手を間違えたと話してるそうです。」


おしまい。

よろしければこちらも

図々しくこんなのも書いてます。💦





またね。