『僕は上手にしゃべれない』 椎野直弥・著
書店で気になって手に取ったら…
あらまぁ、、一気に読んでしまった本です。
ちょっと冒頭だけでも、、と思ったのが、
話の展開が気になり、どうなる、どうなる、、と気づいたら読破してました。
このお話は、「吃音」がテーマです。
主人公の中学一年の男の子は、昔から「吃音」があり、人と話すとき言葉が詰まります。
滑らかに言葉がでてきません。
「おおお…ははは…よよよ…ううう…」
などのように、言葉の羅列がつづきます。
つまり、どもって聞こえてしまうのですね、相手には。
本人も普通に話せていないと分かるので、どもることに対して恥ずかしさを感じます。
そしてそれは自分自身への劣等感となっていく。
「はい」「うん」など短い返事はOKだけれど、
あいさつ、会話になると、どうしてもダメ。
だけど、一人で練習している時や、独り言を言っている時は、普通に話せる。
でも人前にでると…(これは他人以外にも家族も同じ。)
この本を読んで感じたことは、吃音の人はきっともっと、この世の中に存在しているのかもしれない。ということでした。
程度の差こそあれ、どもりを自覚している人いるかもしれない。
普通に会話をしたくても、最初の言葉が見つからなかったり、
この言葉を言えばよい、と分かっているのに発音できなかったり。
吃音以外にも、何かを発するということに対して恐怖や不安、恥ずかしさを抱いている人は少なからずいますよね。
この本には、優しい人たちが登場しています。
だから主人公の未来は明るいです。
小説だからだよ…ハッピーエンドは、なんて思わないでほしいな。
リアルな世界でも、助け合ってカバーしあえばいいんじゃないの。
そうしていけたらいいね、そうしようよ、そう思って本書を閉じました。
