平成24年(2012)イビデン株式会社は創立100周年を迎え、東横山発電所付近でも記念植樹が行われている(写真)。その翌年には再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度 (FIT) を利用した電力会社への売電も再開させている。その基準を満たすため、東杉原第三隧道も改修された。
上部水槽の側までは管理用道路があり、近くまで車で行くことができるが、入口には「立入禁止」と書かれた柵がある。仕方ないので、その場からレンズを伸ばし、写真に収めるに留める。
その上部水槽を揖斐川対岸の国道303号から写す(写真)。上部水槽の大きさは、一般社団法人電力土木技術協会「水力発電所データベース」に記載されていない。おそらくイビデンが非公表にしているのではないかと推測する。
東横山発電所の水圧鉄管は、内径1,500㎜、延長180㍍、4条(写真)。有効落差95.66㍍を流れ落ち、最大出力12,100kW、常時出力5,300kWを発電している。出力は「水力発電所データベース」に公開されているデータだが、イビデンのウェブサイトには、最大出力14,600kWになっている。どうやらデータが更新されていないようだ。
4条の水圧鉄管は、建屋進入部で角度調整のために複雑な屈曲を見せる(写真)。その形状は辻褄を合わせるみたいで面白い。この水圧鉄管も更新されているはずだが、施工時期を示す資料は確認できなかった。
建屋裏側にある変電施設から、その建屋をみる(写真)。発電機および水車は平成18年(2006)更新されたという記録は残っているが、導入したメーカーは不明。放水位は123.55㍍。ちなみに取水位は226.67㍍となっている。
東横山発電所で発電された電力は、支流となる坂内川上流にある川上・広瀬発電所の電力と共に、大垣市の西大垣変電所へ送電されていく(写真)。送電施設も平成27年(2015)更新されている。この送電系列がイビデンの3発電所が同社に残った要因だったことを知ると、この歴史的な送電網が誇らしく映る。
東横山発電所 END






