三居沢発電所併設配電用変電所

東北電力三居沢発電所で発電された電力は、隣接する三居沢発電所併設配電用変電所(写真)で、東北電力ネットワーク国見支線および大堀線と接続し、16基の送電鉄塔で構成される同三居沢線を経て同八木山変電所へ送電されていく。

 

三居沢発電所 放水路の網カバー

発電で使われた水は放水路を流れていく。この付近は広葉樹林帯なので、落ち葉が水路に詰まらないように、ビニールハウスのような網で覆われている。以前、東京電力リニューアブルパワー八ツ沢発電所の導水路でも同様の構造物をみた。

 

 

放水路と緑豊かな木々

放水路の総延長は246.9㍍。(写真/橋梁から上流側をみる。開渠の先、左カーブの先に三居沢発電所がある。下流側は、この橋梁部から暗渠に入り、牛越橋下流右岸から再び広瀬川へと戻っていく)

 

 

三居沢発電所放水路の網と植生

裏山にある水圧鉄管の右隣りに、明治33年(1900)建設された発電所の放水隧道跡が残されている(写真中央)。外部は煉瓦造り、内部は石垣になっているようだ。

 

 

三居沢発電所併設配電用変電所(写真)

三居沢発電所の敷地から少し離れた仙台市の敷地には、「仙臺市電氣部 殉職者弔魂碑」と彫られた碑がひっそりと建っている(写真)。市が管理していた時代は約30年に及んでいるため、その間の建設工事や設備保守などに関連する殉職者を慰霊したものかもしれない。

 

記念碑の胸像と石碑

その隣には、宮城紡績電灯株式会社の技師長だった藤山常一の記念碑(写真)が建立されている。電気炉を使用して日本最初のカーバイト(炭化カルシウム)を製造した功績による。これにより三居沢は「日本電気化学工業発祥の地」とも呼ばれるようになっているが、藤山氏といえば、黒部川電力株式会社の大株主であるデンカ株式会社の礎を築いた人である。三居沢発電所と黒部川電力がここで結びつくとは驚きだ。

 

 

三居沢発電所関連の墓石と灯籠

三居沢電気百年館の裏手には、東北地方の電気事業に功労した物故者を祀った慰霊碑がある(写真)。確か、東北電力は水力発電所の所有数がもっとも多い事業者で、亡くなった方もそれに比例しているのかもしれないが、同社がこの地に特別な思いを寄せていることを理解する。

 


三居沢発電所 END