(画像は、キャットランの中です。朝に気分転換にお外で涼んでいました。頂き物の出雲タオルさんのタオルが大のお気に入りでした。)
8月2日。目で意志を伝える。
一緒にオリンピックを見ていた時の事です。
「みんな、頑張ってるねー。コロナで練習どころか、外出もままならんかったんよ。でも、本当の金メダルはレディーちゃんだよ。朝も夜もお注射をして、お昼もお薬を飲んで、いつも偉い子だよね🤗」と、呑気に言っていたのですが…。
その夜の事です。
テレビを見ていたレディーちゃんの顔を覗くと、ジーっと私の目を見つめて来ました。
猫はあまり長い時間じっと目が合わないものです。
「さようなら、さようなら。」と言っている気がして胸が騒ぎました。
「レディーちゃん、まださようならじゃないよ。きっと治るよ。先生もそう言ってくれたよ💦」と言ったのですが、こんな事は生まれて初めてでした。
レディーちゃんは、顔が動かなくなった後、しっぽで意志を伝える事ができるようになっていました。
「安楽死は嫌。」
「最後まで頑張る。」
「手術も嫌。」
「最後までそばにいたい。」
が、何回も何回も聞いてレディーちゃんに聞いていた答えでしたが、先生方の意見も全部違うし、正直途方に暮れていました。
8月3日。なんの用事もないのに、なぜか母がお昼に突然来ました。
虫の知らせというのでしょうか?
次の日のお昼には、もうレディーちゃんは亡くなっていたので。
ベルセレージュの洗剤を切らしていたので、それを持って来てくれたのかと思っていたら、「忘れた。」と言い、「今日あたり郵便が届くかも。昨日送ったから。」と言うので、「?今日来るなら今日持って来たらいいのに。(*_*)」と言いました。食料を持って来てくれました。
「レディーちゃんは、どんな?」と言われたので箱に入れて見せて、手術代について相談しました。
母が郵便で送ってくれたのは、厳島神社の葉書と神様へのお手紙でした。
8月3日夜。
レディーちゃんが、水も水に溶かした病院の缶詰も連続して吐きました。
その夜は何故か眠れなくて、レディーちゃんを胸に乗せてお話をしていました。
レディーちゃんが一番楽な姿勢は斜め45°だとわかったので、廊下と部屋で二回お話をしました。
45°の姿勢はこちらは大変ですが、私にぴったりとくっついるレディーちゃんは暖かくて柔らかくて、吐いた事以外は特に辛そうな感じもなく、明日は栄養注射とか打ってもらわないとな…。くらいに思っていました。
廊下で「本当はレディーちゃんが世界で一番大好きだよ。他の皆には内緒ね。」と言いました。
なぜ、そんな事を言ったのかはわかりません。
猫はヤキモチ焼きだし、他の子も等しく可愛いので、こんな事を言った事は一回もありませんでした。
普段は、「世界で一番可愛い黒猫のお嬢ちゃん❤️」とか、「世界で一番可愛い黒猫の坊や❤️」とか、各々に言っていました。
でも、それを聞くとレディーちゃんはとても嬉しそうでした。
部屋では、「世界で一番幸せな人間は私なんだよ。他の人はレディーちゃんを飼えないからね。」
「20年も30年も長生きしてくれないといけないよ。一生看護でもいいんだからね。そこにいてくれるだけで幸せだから。20年とか30年とか経って、お互いが亡くなっても、何回生まれ変わっても絶対にずっとずっと一緒にいようね。」と言うと、私の左の二の腕を両前足でギュっとしてくれました。同時にしっぽでも合図をしました。
これも普段はしない事だったので、本当に驚きました。
「あんた、体調が悪くても、いつでも本当に可愛いんじゃねえ。」と、その両前足を右手でくるみました。
「さて、明日病院で注射してもらえるかどうか聞いてみないとだし、もう寝なくっちゃね。」と、レディーちゃんをケージに入れました。(ケージに入れないと、麻痺した後ろ足だけが引っかかってそこから壊死が始まるので、目を離す時は入れていました。)
しかし、なぜかやはり眠れないので、猫の義足とか、うちの他の猫を供血猫として手術はできないものかと考えていたら、午前3時になってしまいました。
午前5時くらいに、レディーちゃんがケージの中から、「ニャーン💕」と可愛い声を出したので、「なあに?レディーちゃん🤗」と言って、ケージから出して、頭から背中まで撫でていました。
実はこれも生まれて初めての事でした。
うちの猫は、全員「飼い主を絶対に起こさない猫」だからです。
例外だらけの三日間でした。
そのうち、何かがおかしいと気がつきました。
呼吸をして上下するはずの胸が動いていない。
でも、顔を見るといつものレディーちゃんでした。目が開いています。
でも、「レディーちゃん?」と、呼びかけてもしっぽで返事をしてくれない。
レディーちゃんは、私に撫でられながら亡くなったのだと、ここで初めてやっと気がつきました。
ネットで、目をつむらせて体を丸めて形を整えないと、死後硬直が始まると書いてあったので、そうしました。
しかし、どこか夢を見ているようで、目が覚めたら夢かもな…くらいに現実逃避をしていました。
朝が来てやっと目が覚めると、ただ眠っているだけのように見えるレディーちゃんがいました。
一番目、二番目のお医者さんが言っていた余命とも、三番目のお医者さんが言っていた治るかもという言葉とも、全く違う亡くなり方でした。
想定されていたよりも早すぎる死でした。(7月22日の夜に血栓ができ、8月4日に亡くなりました。)
最後に几帳面に、できうる限りの可愛い声を出して、飼い主に挨拶までしてくれる猫さんでした。
看護もおとなしくさせてくれました。
目も閉じさせてくれました。
妹の犬は突然死だったので、看取る幸福もあるのだとは思ってはいましたが…。
どれだけ自分が愛されていたのかを本当に思い知らされました。
よく、「立派な最期だった。」みたいな言葉がありますが、死にかけているのにそんなに立派な行動は取れないだろうと思っていました。
しかし、レディーちゃんは自分の死期を悟って立派にやり遂げました。
これでは、ペットロスになれるわけがないです。
呆然と生きていましたが、それが終わったのも8月9日の0時ちょうどでした。
沢山の方にご心配をおかけしましたが、大雨の影響なのかWi-Fiの調子がものすごく悪かったのと、コロナワクチン2回目の影響で大爆睡していました。
また、生まれ変わってくれると約束したので、私達はまた必ず出会うでしょう。
今からその日が来るのが楽しみです。
私はレディーちゃんが大好きでしたが、彼女の愛情深さには最期まで勝てなかったです。
強く、優しい子の母になれて、本当に幸せでした。
