読み逃していた記事がありましたので、ご紹介します(↓)。
■ 国立音大大学院の加藤一郎准教授
かとう・いちろう 国立音楽大学准教授。東京藝術大学卒業、スイス・ヴィンタートゥア音楽院留学。杉浦日出夫、米谷治郎、マックス・エッガー、クリストフ・リスケの各氏に師事。その他、ザルツブルクでタチアナ・ニコラーエワ、デンマークのランダースでコンラート・ハンゼンのマスターコースを受講。各地でリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、伴奏などの演奏活動を行い、NHK-FM等に出演する。著書に『ショパンのピアニスム―その演奏美学をさぐる』(音楽之友社、2004年)など多数。
『バラードは、ショパンがもともと持っていた優雅さ、洗練、物語詩というものが融合した世界です。特に『第一番』は若々しくて、英雄の持つ強さ、壮大さがあって、しかもそれに対する敬愛の念が深い。この優雅さや気品は、羽生選手のスケーティングを見ていると、技のキレや、立ち姿ともぴったり合う。ただ、4回転を飛べばいいというのではなく、前後の流れとか、非常に気品があって、ただ力任せで滑っているのとは、まるで違うように思います。』
『ピアノ曲は一人でやるわけですから、オーケストラに比べると打ち出しは弱くなる。叙情的なものや優雅さはオーケストラでは出せない。独特の激しさ、エモーション、人間の心がそのまま出てくるような…。ピアニストの個人的な感情も演奏には反映されるので、羽生選手はそれをよく聞き取って、音楽を深く理解しているのではないかと思います。』
『ツィメルマンは2011年の東日本大震災で、国外に逃げていく人がいる中、逆に海外から日本にやってきた人の一人で、本当に人間愛にあふれている。この人間愛が音色にも滲んでいるのか、非常に美しく、若いときは「鍵盤の貴公子」と呼ばれたぐらいです。それでも自分の技術をひけらかすことをしないのがツィメルマンのもう一つの魅力です。
こうした愛や美に対する意識の高さは、気品や優雅さにつながっている羽生選手と共通するところがあるのではないでしょうか。羽生選手は動きがきれいでムダがないし、バランスもいい、演技がとても考え抜かれている。まさに一流の演奏と一流の演技が見事にコラボレーションした理想だと、感動しましたね。』
『羽生選手はけがから復活して平昌五輪に臨んだようですが、よほどの精神力がないと、今回のような演技はできないと思いますよ。美しい好青年ですが、内面には非常に強い精神力を秘めている。そもそも世界から注目されている中で、これほどの結果を出すのは簡単にはできません。今後の演技にも期待したいですね。』
全文はこちらです(↓)。
ショパンのピアノ曲と羽生結弦が相性ぴったりな理由
『iRONNA編集部』
https://ironna.jp/article/8976?p=1
演技構成点は次の5項目から成っている訳ですが・・・
① スケーティングスキル(SS)
② つなぎ(TR)
③ パフォーマンス(PE)
④ 振付/構成(CO)
⑤ 曲の解釈(IN)
特に「曲の解釈」って、フィギュアケートオンリーの世界で、どれほど詳細にされているのかな?と、時々不思議に思うんですよね。
ジャッジの個人的な主観の世界だったら一般の視聴者と変わらないし・・・。テレビの解説を聞いていても、芸術的な解釈についてはほぼ触れられることはありません。
鑑賞する側としては自ら調査するしかないのだけれど、専門家の感想や意見はとても気になりますし、知りたいし、あったらありがたいです。
加藤一郎准教授の記事はぜひ全文を読んでいただきたいのですが、解説でここまで踏み込んで聞けたら、非常に面白いですよね。欲張りかもしれませんが・・・。
プログラムで使用される曲のジャンルが多岐にわたっているので、PCSの評価にフィギュア・スケートだけではなくて音楽の専門家や演劇や舞踏の専門家を加えるのは現実的ではないのかもしれませんが・・・。
演技後でもいいのでメディアでそうした専門家の感想などももっと取り上げてくださったら、視聴者もより興味深く演技を観るようになるんじゃないかな・・・。
結弦くんについては毎日どこかで新しい記事が見受けられますが、ランキングだとか、観客がどれだけ熱狂しているかとか、プーさんが・・・とか、それはそれでいいのですが・・・視点がほぼ同じように見えますし、なかにはゴシップ記事もありますしね・・・。
取材先のジャンルがもっと広がればいいのにと思うんですよね・・・。フィギュアスケートから離れて、多方面で活躍されている方々の感想や意見といった記事がもっと増えればいいのにと・・・。
ショパンを研究されているという国立音大大学院の加藤一郎准教授のこの記事はとても面白かったです。こうしたフィギュアスケート以外の専門家の記事をもっともっと、増やしていってほしいです・・・。
多方面といえば、海外でも結弦くんを絵に描いてくださったアーティストの方もいらっしゃいましたよね。話を聞いてみたいなあ・・・。
そして、ちょっと話はそれますが、ボロノフくんのコメントはいったいいつ聞けるのかしら。メディアの皆さん、ボロノフくんが平昌で結弦くんの連覇が決まった時、どんな様子だったか、気にならないのかなあ・・・。私は大いに気になっています。
結弦くんが平昌で金メダルを獲った後、ボロノフくんは絵を描いてくれたんじゃないのかなぁ・・・。


