2023.08.26 追記
こちら、著作権とかあると思うので、動画リンクしていたのですが、削除しました。検索してみてください。
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冒頭の音楽はジャズ・クラシックのピアニストでもあり、作曲家でもあるキース・ジャレットの「Be my love(ぼくの恋人になって)」です。
アーティストは繊細です。観客席から漏れ聞こえる僅かな音や咳にも集中力を削がれてしまい、演奏を続けることが困難になってしまったことが、彼にはこれまでも何度かあったようです。
「私は何も無いところから音を紡ぎだしています。なので、皆さんはたった一つ仕事をして欲しい。その何も無いというところに協力をして欲しい(キース・ジャレット)」
出典:http://red.ap.teacup.com/mitsuyo/2325.html
自分にも観客にも厳しく、極限にまで研ぎ澄まされた空間で創造される即興演奏は、「メロディーの美しさもさることながら、中腰の姿勢で、時折うめき声を出しながらピアノを弾く姿が印象的(Wikipedia)」だとか・・・。
残念ながら、私は彼のコンサートに行ったことはないのですが、「Be my love」は私の大好きな一曲です。
彼にはしばらく「慢性疲労症候群」で活動できなかった時期がありました。
ピアノを弾くこともままならず、人と会話することさえできなくなってしまった療養生活の暗闇に、ようやく明るい光が見えた頃、自宅のスタジオで録音された「Melody at night with you」に収められた1曲です。
彼を献身的に支えてくれた夫人に捧げられました。
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このアルバムのジャケットがモノトーンで、それがまた、聴く人それぞれの切なさと懐かしさを呼び起こすように感じられます。
色彩がないことによって、かえって鮮やかな色に溢れる音の世界・・・。
少し前になりますが、能登さんが結弦くんのモノトーンの写真を雑誌に出してくださいました。それを眺めていてこの曲を思い出しました。
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フィギュア・スケーターのモノトーンの写真というのは斬新でした。陰影はカラー写真以上に濃く現れ、色がないことで、見る人それぞれのイメージが膨らみます。
ノスタルジックな雰囲気を醸し出すモノトーンの写真は、被写体にどこか、「時を超越した美しさ」がなければ難しいように思われます。
能登さんが結弦くんのお写真をモノトーンで出そうと思われたきっかけは何だったのでしょう。私は或いは結弦くんのあのモノトーンの衣装にインスパイアされたのかなとも想像しています。
この衣装を着てスピンをする結弦くんを見た時、私は月下美人の花を連想しました。
月下美人は初夏から秋にかけて花を咲かせます。我が家にも昔、月下美人がありました。
花の命は一夜限りです。膨らみかけた蕾を見つけると、今夜か、明日の晩かとよく気をもんだものです。
その開花は、蕾をずっと見ていなくても、ふいに漂い始める強い芳香で知ることができます。
月の下で花開く月下美人。一夜限りのその白い美しさが愛おしくて、その甘く芳しい香りから逃れ難くて・・・、眠れない夜を何度も過ごしました。
もし世阿弥の言う「時分の花」がこの世に存在するとしたら、その姿形は月下美人のようなものかもしれません。
日々、成長を重ねている結弦くん・・・。幼い頃から今日まで全身全霊で演じてきたプログラムの一つひとつは、時分の花の花びらの一枚・・・。
その時、その場所でしか咲かせることのできない花びらの一枚一枚に、見る人は心を惹かれてゆきます。
月の下でひそやかに、激しく命を燃やす白い花。
花言葉は・・・
「ただ一度だけ、会いたくて・・・」
明日はどんな花を咲かせてくれることでしょうか・・・。
参加される皆さんも、結弦くん本人も、心から癒される素晴らしいショーとなりますように・・・。



