次の日、犬とお散歩に行ったな。

とにかく物凄く可愛いワンコだったのを覚えてるよ、今でも。

 

だけど、残念なことに名前は覚えてないのだ、悲しい、、、

 

 

 

お散歩から戻って、おばさんがジュースか何かを出してくれて、

 

「えっ、これ飲んでいいの?

 

 私のなの?

 

 え~、すごい、本当にいいの?」

 

嬉しいのと、いいのかな?

と、2つの気持ちが同居してて、スグに飲まなかったと思う。

 

 

 

ジュースなんてね、私の家では飲ませて貰えなかったからね。

 

「体に悪いから、こんなのは!」

 

と言って、母親が買ってくれなかったんだよ。

 

でも、自分はもっと体に良くないであろうお酒をガンガン飲んでたくせにね、なんなんだ?

 

 

 

隣の私の再従姉妹の家に行くと、台所のお勝手口の古い竈の上に、

瓶のファンタの空き瓶がいつも乗っかってて、ほのかに残る甘い匂いが鼻をくすぐったっけ。

 

(例の祖父の弟の家。

 ここの一家、大人はみんな結構な意地悪でね~ 笑)

 

 

 

「美味しい!!!」

 

炭酸の入っていない、リンゴか何かのジュースだったと思う。

 

幼稚園児の私は、たぶん一気飲みしたかもしれない。

だって、ジュースを飲むなんて、似非祖母と一緒に、似非祖母の亡くなった弟の奥さんの家に行った時くらいだもの。

 

 

 

(彼女は、義姉さん義姉さんと慕ってくれるし、
 その息子達である、似非祖母の甥達も、伯母さん伯母さんと慕ってたなぁ。

 

 似非祖母は、自分側の人間とそうでない人間への対応は、

 小さい私が見ていても、それは完璧なまでに差別してたんだよ)

 

 

 

あそこも、結構な金持ちだった。

その土地の名産品を作る会社の役員とかに、その奥さんがなってたと思う。

奥さんはその会社が実家の稼業だとかで、いつ行っても優しく迎えてくれたっけ。

 

 

 

もう少し大きくなってから、私が "家出" をした時は行くあてが無くて、その義伯母さんの家に行ったことがあった。

 

息子夫婦が家を建てて、一家で引越したので私が行っても、嫌な顔一つしなかったっけ。

 

 

 

話がソレました。

 

 

 

おじさんとおばさんの家の敷地に、ワンコの広い柵があって、私はワンコと一緒に走って、楽しく遊んでたけど、広いお庭の向こうに小さな子供と母親が歩いてたのを見て、

 

「お母ちゃん来ないね、どうして?」

 

と、おばさんに聞いたと思う。

 

 

 

おばさんが何と答えたか、もう遠い昔のことなので、あんまり覚えていない。

 

 

 

でも、不思議なことに、私はそれが逆に嬉しかったような気がしてる。

 

それはと言えば、


「怒鳴られない

 叩かれない

 用事は言いつけられない」

 

これに尽きる。

 

 

 

そこは、幼児虐待とは無縁な場所だったね。