日々は容赦なく人を年へと運んでいく。
    だから私は、舞い慣れたシューズと、小さな童話だけはぎゅっと握っている😎
    この曲が大好き💕
    気持ちが少し曇ったら、ほんの数曲踊れば、世界はちゃんと元の色に戻る。
    今の私にとって、その安心感をくれるのは、やっぱり航先生だけだ。
    曲が流れれば、打ち合わせなんてほとんどいらない。
 即興でも、ただ音に乗るだけで、ちゃんと楽しい。

    四十五歳、体も決して軽やかとは言えない私が、本気でラテンを始めた頃。
    身長184cmの、優秀なイケメン先生に出会った。
 十年間、全力で追いかけて踊った。
 数えきれない曲を一緒に表現し、私はいつも彼の芸術を心から尊敬していた。
 レッスンの外でも、通じ合うものがあったと思う。

 けれど、昨年年末の小さな舞台のため、レッスンをしていたら、音楽が鳴っても、また鳴っても、
 私たちは、どう踊ればいいのか忽然分からなかったりした。
 踊れないのではない。
 ただ、「ここまでだ」と、どこかで二人とも知ってしまったのだ。

 レッスン後、私は丁寧に頭を下げた。
 ああ、これで終わりだと悲しんでいた。
 山は高く、水は長く流れる。
 もう新しいダンスの物語を紡ぐことはない。
 どれだけ今この一曲を深く話し合っても、次の一曲には、もう同じ静けさで立てない。続けられるのは、きっと体面か、時間の流れか、レッスン代金だけになる。

 ペアダンスは、結局のところ“默契”。
 ほんの少し余分なものが生まれた瞬間、大樹は枝を伸ばし、それぞれがそれぞれの光を探しにいく。

 それだけのこと。
 そして、それでいい。
 心から今までの美しいダンス時間に感謝🙏🙏